職員のキャリア自立を促すこと
2025年6月16日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
成人後の重度の障がいのある方の施設入所が困難だといいます。
強度行動障がいとは、強いストレスや不安などにさらされると自傷や他害、物を壊すといった行動が頻繁に現れる特性をもっています。そしてその方たちには特別な支援を必要とすることがあります。しかし、人手不足や行動障がいに対応できるスタッフがいないとして、多くの施設から入所を断れれるケースがあるらしいのです。厚生労働省の調査によると、半数近い施設が空床があっても受け入れを断ったことがあると回答しています。国はグループホームなど地域での居住の場への移行を推進していますが、人手不足や支援環境の整備など課題は山積みなのです。
日本企業においては、体系的な職場内訓練(OJT)の普及率が低く、人材育成が十分に行われていないという課題があります。最新の調査では、日本のOJT実施率は調査対象の7か国中で最下位で、企業が従業員の成長を計画的に支援する体制がまだ不十分であることを示しています。今後、日本企業は人材の採用や賃上げだけでなく、教育訓練にも積極的に投資することが求めれるでしょう。従業員が主体的にキャリア形成に取り組めるよう、研修の充実や意識改革の促進が重要になっていくと思います。
当事業所「ねいろ」でも積極的に研修の受講を促したり本人の希望に応じたキャリア形成を推進しています。特に強度行動障がい支援者養成研修については、全職員が受講するようにしています。今年度もこの養成研修が始まります。基礎研修と実践研修を受講して利用者の方たちにとって安心して利用できる施設を目指します。職員のキャリア自立を促し、個人が自分自身のキャリアを主体的にデザインして、専門性を高めることは行政のみならず利用者の方たちとその家族から求められていることなのです。
当事業所「ねいろ」としても、職員が望むキャリアを実現できるように支援して、そのようなスキルをどのように身につけるべきかを一緒に考えていければと思います。そして、個人個人がキャリアの選択肢を広げ、高度な専門性を磨ける環境を整えることが、これからの支援の向上につながると考えております。
それでは。
〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。