人口減少時代を生き抜くために
2025年6月6日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
少子化に歯止めがかからないといいます。
厚生労働省の人口動態統計によると、2024年に生まれた日本人の子どもの数は68万6,061人(前年比5.7%減)で過去最少を更新しております。ひとりの女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率も0.05㌽低下して、1.15と過去最低です。この少子化の大きな要因は未婚化や晩婚化でしょう。将来にわたって安定的に働き、収入を得られるかどうか。その不安が若い人たちを家族形成から遠ざけているのです。これからは長時間労働の見直し、働く場所や時間を柔軟にしたり、多様な正社員制度を導入したり、正規転換や転職によるキャリアップをしやすくしたりと課題は多いと思います。
また年金、医療、介護などは現役世代の保険料で引退世代を支える仕送り方式となっておいます。よって、出生数の減少は支え手の縮小に直結して制度の持続性すら揺さぶりかねません。
当事業所「ねいろ」でも一人ひとりの業務負担を減らしたり、生産性の向上のための業務改善の取り組みを今年度は実施していきます。まず1つ目は現場の課題の見える化(課題の抽出、課題の構造化、業務時間調査の実施等)を実施することです。全職員が記入した課題抽出シートから、事業所の課題を見える化し共有化を図り、支援業務と記録業務、雑務(清掃、受け入れ準備等)による残業時間や勤務日数を出勤簿・勤務シフト表から把握して、シフトの見直しを行います。
2つ目は、業務支援ソフト(記録、情報共有、請求業務転記が不要なもの。)、情報端末(タブレット端末、スマートフォン端末等)の導入(介護報酬ソフト、タブレット端末の導入)により、日々の記録や利用者情報の情報共有化を容易にして、記録の電子化を行い業務負担の軽減に取り組みます。
3つ目は、介護ロボット(見守り支援、移乗支援、移動支援、排せつ支援、入浴支援、介護業務支援等)又はインカム等の職員間の連絡調整の迅速化に資するICT機器(ビジネスチャットツール含む)の導入です。見守り支援が行えるように事業所内の各所にカメラを設置して、常時共有化できる体制を整えたり、送迎車両の移乗支援として、助手席スライドアップシート車を導入して乗降時の負担軽減に努めます。
このように、令和7年度は硬直的な長時間労働をなくし、両立を思考とする若い人たちに見習っていきたいと思っております。そして、正規雇用の人が子育てでいったん離職した場合でも、正規雇用として再就職ができるようにしてキャリア形成や収入面で安心できる職場としていきます。不安定な非正規従業員などは望まない未婚にもつながりやすいからですね。
それでは。
〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。