特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

必要な会議、言葉を操ること

2025年7月14日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

生産性の改善などに必要とされる会議。この会議の理想は30分だといいますが、実態は1時間だそうです。今やオンライン会議から対面会議に移行されている会社も多いと聞きます。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した23年5月以降、会議も対面実施への揺り戻しが進んできているようです。
当事業所「ねいろ」でも毎月職員会議を開催しているところですが、決定事項がないものや結論が出ない会議、必要以上に多くの人が参加する会議、朝礼・夕礼など形式的な進行のものは無駄だと感じる人が多いようです。
会議のあり方についても今後変えていく必要があるのかもしれませんね。
会議にはコミュニケーションを取ったりと言葉が必要となります。脳には右脳と左脳があって、それぞれ異なる役割を果たしています。言葉を操る機能は主に左脳が担っているのは皆さんも知っている通りです。人間の脳は大きく分けて、大脳、小脳、脳幹の3つに分かれているわけですが、このうち大脳は脳全体の重さの役8割を占めており、思考や記憶、感情をつかさどり脳の司令塔などと言われております。
言葉と脳の関係が明らかになったのは19世紀ごろにさかのぼります。フランスの医師であるブローカと、ドイツの医師であるウェルニッケが言葉をうまく操れない失語症の患者の脳をそれぞれ調べたことが始まりとされています。ブローカは言葉を理解でいるけれど、話すのが困難な患者の脳を調べました。その結果、前頭葉のある部分が損傷していると分かりました。一方、ウェルニッケは言葉を流暢に話すけれど、相手や自分の言葉を理解していない患者を調べました。この患者の脳では、側頭葉の一部が損傷を受けていたと言います。
どちらの領域も言葉を操るのに重要な機能を果たしています。ブローカが見つけた領域はブローカ野と名付けられて、ここでは文を組み立てる働きをしています。ウェルニッケの領域はウェルニッケ野と呼ばれて、単語やアクセントなど文の要素を担うことが明らかとなりました。脳の領域ごとの働きについて解明は進んでいます。人間が言葉を操っているときには、脳では異なる複数の部位が働いて、互いに情報をやり取りしていることも分かっています。
最近は人口知能(AI)の技術が発展して、私たちの生活を変え始めています。AIはもともとは人間の脳の再現を目指して、研究が進められてきたといいます。人間の脳では、無数の神経細胞が複雑に絡み合って回路をつくっています。
AIと人間の脳は情報を処理する仕方に共通点もある一方で、異なる点もあることに注意が必要だといいます。それは、人間は言葉の意味を考えながら、文を作り、相手と会話をしますが、AIは文の意味を考えているわかではなく、次に続く可能性が高い言葉を機械的に探して順番に単語を並べていく作業をしているのです。
人間のように感情を抱くこともないのです。このように、AIを使うときには、こうした人間との違いについて考えながら向き合う必要があるのかもしれませんね。

それでは。

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事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】