処遇を上げる発想の転換
2025年8月12日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
こういう言葉があります。
医療者は医学の専門家ですが、患者は自分の人生の専門家です。それぞれの専門家が知恵を出し合うことができれば、2人の知恵を足し合う以上の結果が期待できます。
このようにお互いの存在を尊重する視点というのは、医療場面だけに限らず、家庭や職場、学校など、もちろん福祉の現場でも人が一緒に活動するときにとても重要になると思っております。
私たち、利用者の方たちも含めて生きていくなかでは、思うようにいかないことは少なくありません。その環境を変えるように努力することは必要ですが、同時に、それぞれの関係者が力を合わせて、限られて環境の中で出来ることを増やしていくことがとても大切なのです。薬を処方する場合や医療の場面では、これを「共同意思決定」と呼び、医療者が患者の体験を聞きながら一緒に薬などを調整していったりしています。
さて、介護・福祉の業界は処遇が手厚くなく、賃金も低いといったイメージを持っている方たちが多いかと思います。
ここで福祉大国として知られているスウェーデンについて見てみたいと思います。スウェーデンでは生産性の高い産業の比較的高い水準を基に平均賃金を上げています。そうすると労働者が生産性の低い産業から高い産業に移動、国全体の生産性も上がったといいます。
生産性の高い産業で働けるように、労働者には職業訓練や就業支援をしています。救うべきは個別の仕事や事業ではなくて、個人そのものだという考え方なのです。日本も企業が負担に耐えれるかより、労働者の処遇を上げる発想が大切だといいます。
決して、生産性の低い企業が淘汰されていいわけではありません。
私たちのような福祉業界では、それが来年なのか10年後なのかは分かりませんが。。。これからは自らの事業のブランド価値を高めるなど、行政だけに頼らない事業展開というものが非常に大切になってくると感じている今日この頃です。
それでは。
〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
カテゴリーcategory
事務長の独り言post blog
事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。



