特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

働きながらリスキリングができること

2025年11月6日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

厚生労働省の2024年度の調査によると、教育訓練休暇制度を導入している企業は1割未満だといいます。理由としては、人手不足で従業員に休まれると事業運営が厳しくなるといった事情が背景にあるようです。しかし、導入予定とした企業は9%で今後広がる可能性があります。
当事業所「ねいろ」でも、福祉介護職員との意見交換に基づき策定した下記の「資質向上の目標設定」につき、必要に応じて見直し等も行いつつ、これを担保するために、以下の施策(AまたはB)を実施しています。
【資質向上の目標】
障がい福祉の現場で遵守すべてき知識の修得、障がい特性に応じたサービススキルの修得、介護福祉分野に関連する各種資格の取得を目指します。なお、有資格者も常に上位資格や他分野の資格や研修にて、知識・技能を補強することを目指します。
【具体的な施策】
・施策A
キャリアパス要件Ⅱにつき、以下の施策を行い、関連記録・資料を保管することとします。
①従業者のスキルアップのため、年度研修計画を策定して計画的に研修を実施して、その記録を残り、全員の意識の統一化と共有化を図ります。
②研修の内容としては、以下のラインアップを参考にしつつ、より適宜選択して研修し実施します。「利用者へのサービス提供に関するOJT・OffJT」、「虐待防止」、「身体拘束」、「感染予防」、「緊急時・災害時の対応」、「苦情対応」、など。
・施策B
キャリアパス要件Ⅱにつき、以下の施策を行い、関連記録・資料を保管することとします。
①資格取得を支援するために、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格取得を目指す従業者の求めに応じて、受験費用や研修費用等を会社が一部または全額を負担して資格取得に向けた自己啓発を促し支援します。
②上記①の資格取得のための研修や試験の日程については、シフトの調整、休暇の付与を行うなどの支援を行います。
③他研修の内容については、以下の研修を参考にし、適宜選択して計画し実施します。虐待防止、身体拘束の禁止、感染症予防、緊急時・災害時の対応、苦情対応、利用者へのサービス提供に必要な研修(サービス管理責任者、強度行動障がい養成研修)、国家資格、任用資格取得のための研修など。

会社を辞めずに、一定期間仕事を休んでリスキリングに集中したいというニーズは根強いようです。今年の10月には雇用保険に「教育訓練休暇給付金」が新設されました。企業などで働く人がスキルアップのために休暇を取る際に一定額が支給されます。この制度を使えば会社を辞めずにリスキリング(学びなおし)に集中できるほか、休暇中の生活費の心配も減らせます。
ただし、この制度を利用するためにはある条件があります。休暇取得前に5年以上雇用保険に加入するなどの要件を満たした人が使えます。在職中にリスキリングのための無給の休暇を連続して30日以上取得する場合に給付金を受け取れます。給付日数は雇用保険の加入期間によりますが、最大で150日になります。
制度を利用するためには、勤務先に連続30日以上の無給休暇の制度が就業規則などに定めらえている必要があります。その上で、リスキリングのための休暇取得を勤務先に認めてもらわなくてはなりません。また、申請の手順も詳細に定められています。会社がハローワークに必要書類を提出する必要があるので、休暇を取得する本人が独断で申請できないようになっています。
学ぶ意欲のある職員のために、会社が制度を整備すると良いのかもしれませんね。

それでは。

〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】