今冬の急性呼吸器感染症(ARI)について
2025年11月26日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザに代表される急性呼吸器感染症は、皆さんの健康に対して大きな影響を及ぼす感染症の一つです。これらの感染症については、私たちのような事業所も含めて、集団感染、高齢者や一定の基礎疾患を有する方が罹患すると重症化する恐れがありますのでその発生の予防とまん延の防止が重要な課題とされています。最近は急に寒くなりましたので、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザをはじめとして、急性呼吸器感染症が流行する傾向にあります。今年も、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎等において、患者数が増加していると聞きます。
皆さんでできる基本的な感染対策としては、やはり手洗い・手指の消毒、マスクの着用を含む咳エチケット、換気などの基本的な感染対策が有効です。高齢の方や一定の基礎疾患を有する方が感染すれば重症化する可能性も高まるため、通院や施設・事業所を訪問・利用する時などは、感染予防としてマスクの着用が効果的です。当事業所「ねいろ」でも、職員はもちろん利用者の方たちにはマスクの着用をお願いしているところです。
ここで、急性呼吸器感染症についてまとめておきますので参考にしてください。
急性呼吸器感染症の中には、夏や冬に患者が増加するといった季節的な流行の特性がある感染症もあります。一方、通年にわたり患者発生が報告される感染症もあります。よって、急性呼吸器感染症は、通年の感染防止対策を行い、流行期に適時に対策を強化することが重要とされています。
急性呼吸器感染症というのは、以下のものを指します。
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、オウム病、クラミジア肺炎、新型コロナウイルス感染症、百日咳、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ肺炎及びレジオネラ症、ヒトメタニューモウイルス感染症、肺炎球菌感染症等を含む急性の呼吸器症状を呈する感染症
ウイルスというのは、患者の咳・くしゃみによって気道分泌物の小粒子(飛沫)に含まれて周囲に飛散します。この小粒子の数については1回のくしゃみで約200万個、咳で約10万個といわれています。その際に、比較的大きい粒子は患者からおよそ1~1.5mの距離であれば、直接に周囲の人の呼吸器に侵入してウイルスの感染が起こります。また、咳、くしゃみ、鼻水に含まれたウイルスが付着した手で机やドアノブ、スイッチなどに触れた後に、その部位を別の人が触れてその手で自分の眼や口、鼻などを触ることによってウイルスの感染が起こります(接触感染)。感染の多くは、この飛沫感染と接触感染によると考えられていますが、飛沫核感染(ごく細かい粒子が長い間空気中に浮遊するため、患者と同じ空間にいる人がウイルスを吸入することによって起こる感染)も、状況によっては成立することがあるとのことです。
このことから、当事業所「ねいろ」の職員や利用者の方たちやその家族の方々のみならず、急性呼吸器感染症の発生の予防及びまん延の防止においては、皆さん一人ひとりが手指衛生や咳エチケット等による感染症の予防に取り組むことが重要なのだと感じております。よって、その予防の基本については、やはり日頃からの十分な栄養とバランスのとれた栄養の摂取、外出時の不織布製マスクの着用、外出から戻った際の手洗い等だと思います。
それでは。
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。



