統合失調症について
2023年6月13日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
先日、研修というか勉強をしてきましたので皆さんと共有化出来ればと思います。
自殺者数の推移というものがあります。日本では年間30,000人の方々が自死で亡くなっております。一時は減少傾向にあったようですが、このコロナ禍で微増しているようです。これは雇用状況の不安定によるものも一つの原因となっております。また、男女比においては、やはり男性の方が多いとのことです。約70%以上が男性なのですね。自殺を防ぐには早期介入が必要であり、そしてさらに、相談できる場や人が身近にある・いることが大切なのです。
それでは、「統合失調症」について少しですが、お話をさせてください。
統合失調症は、主に思春期から青年期(15~25歳)に発病すると言われております。精神の働き、いわゆる 考えたり、感じたり、意欲を持ったり、行動したり等を繋がった、まとまりのあるものとして働かせることが出来なくなります。完治するものもありますが、進行して人格が荒廃することもある病気です。
ストレスに弱かったり、怖がりな方には注意が必要です。思考、意欲、感情や行動にまとまりがなくなり、それには一貫性がありません。主な特徴としては病識がないということでしょう。病識がないというのは、本人に病気という意識がないということです。
また、遺伝的なものが関わっているのか?ということもありますが、遺伝的なものがあっても環境的な原因・要因がないと発病しないことも分かっております。これを2段階仮説といいます。
統合失調症を簡単にまとめますと、発病は1,000人のうち7~8人は発病し、発病年齢は15歳~35歳。最も多いのは20歳前後。
原因については正確には不明ですが、脳の中のドーパミンが過剰であるために起こると言われております。遺伝は関係していますが、統合失調症という病気が遺伝するのではなく、統合失調症になり易さが遺伝していることが考えられております。
特徴的な症状としては、どことない不安、気持ちが落ち込む抑うつ、思考力や記憶力の低下、集中力の低下、疲労感などがあります。しかし、これらの症状は神経症やうつ病でも見られるので判別には注意が必要です。学生の間は欠席や成績低下など、社会人となると、欠勤や他人を避けたり、家事を怠るなどの特徴があります。
それまでの、その人らしさが変化して失われていくことが数か月から約1年間続きます。
よって、身近な人たちによる見守りや変化に気づく環境などが大切となってきます。
今は、服薬管理やリカバリー支援などが充実しております。さらに、ACTといった包括的なコミュニティでの関りにより、24時間体制での支援が行われております。
より良い生活であり続けること、予防と共に支援ではこのリカバリーが大切かと思います。私たちは職業人としてこれからも深く学び、出来れば外に出向いて支援出来る体制も整えてアウトリーチを積極的に行っていかなければならないと感じました。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。