特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

誰しもが社会参加できる環境が必要です

2023年6月27日

皆さん
こんにちは。

宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

先日、あるスポーツの観戦に行きました。そこでは指導者と選手がとても一生懸命にプレイしておりました。一生懸命だからこそ厳しい指導になり、情熱があるからこそ、今ここに一生懸命になれるのだと感じました。夢や目標があるからこそ、汗を流すことが出来るのではないでしょうか。
ベクトルを自分に向けること。
これはとても大切なことだと思っております。
誰かが。。。自分ばかり。。。などではなくて、常に自分がどうなのかを自問することが考えとしては大事だと思います。自分にベクトルを向けることで自分は変わります。他人を自分が思うように変えることは出来ません。だからこそ、自分が変わらなければならないと思っております。
自分次第で良くも悪くもなるのなら、自分を鼓舞して良くしていきたいですもんね。

よく「無理はしなくていい」と言うことがあります。最近思うのが、これはマイクロアグレッションになり得ることがあるかもしれないということです。
さらに言えば、これは、配慮しているつもりなのに、排除と受け取られてしまうかも。。。ということです。合理的配慮を行うのではあれば、それは一人ひとり用意することを実施するべきであります。
今でこそ発達障がいという言葉をよく聞くことがありますが、少数派である発達障がいの人たちと多数派向けに構成された社会では生きづらさは必ず生じます。
得点のバラつきを前提とした入学試験制度や習熟していないのが当然の進級システム、行動に問題がなければ運営に支障はないという考え方、学業不振は本人と保護者の問題という意識が文部科学省にはありませんか?
どんな人でも、時間を掛けて繰り返し量をこなせば、必ず出来るようになるといった幻想を持っていませんか?全員一律の宿題なんて百害あって一利なしです。

境界知能
知的発達症と正常知能との境界域の知的水準を示す概念です。理論値では、人口の約2%が軽度の知的発達症とされ、約14%が境界知能に該当するとされております。
境界知能の人たちは、今の社会ではまだまだ苦難の道だといいます。
義務教育終了後、知的発達症の人たちは特別支援学校の高等部が保障されておりますが、境界知能の人たちは適切な中等教育の場が見つけにくいようです。就労の場も近年少なくなっており、境界知能の人たちの社会参加というのは決して易しいものではありません。

国際診断システムにおいて、境界知能の人たちの多くは顕著な不適応を示すことなく社会生活を送ると想定されております。しかし、認識は違います。
少子化により以前なら高等教育水準の学力に達していなかった生徒たちも、高等教育に進学するようになっております。しかし、教育のカリキュラムは同じだといいます。そうするとどうでしょう?無理な勉強を強いられる生徒が増加するのではないでしょうか。
二次障がいの発生を予防する取り組みをしていかなければいけないのではないでしょうか。

私自身、もっともっと勉強してこのような問題を発信していきますので。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】