備えあれば患いなし
2023年6月26日

皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
令和5年6月24日(土)に、当事業所「ねいろ」にバリアフリーの入り口があるのですが、手摺取り付け工事を行いました。バリアフリーで玄関から入りやすくはなっているのですが、突発的な大雨などの際に床が滑りやすくなっており、手摺りを取り付けて転倒防止などの事故防止対策を講じました。
これで一安心です。
現場では、「事故防止に取り組んでいるけど改善されない」という声をよく聞きますが、事故には防げるものと防げないものがあります。大切なのは「防ぐべき事故」を確実に減らすことです。
すでにヒヤリハット報告書の記入・提出を行っているのに事故が減らないとすれば、事故防止の基本的な活動を怠っている可能性があります。まずは「防ぐべき事故」と「防げない事故」を明確に区分して出来ることから始めていくことが重要かと思います。
さて、転倒防止の不安が少し解消されたところで心理的な危険について少しお話しいたします。
不安を無視して行動をすると、危険なことが起こる可能性も高くなります。しかし、この不安感情が必ずしも適切な働きをするとは限りません。
そんなに危険でないのにもかかわらず、不安を強く感じすぎて必要な行動が出来なくなることがあります。逆に本当に危険なときに不安感情に注意を払わないで大変な目にあうことだってあります。
不安とうまく付き合うためには、現実的な危険と心理的に感じる危険とをきちんと区別することが大切です。現実的な不安とは、地震や台風などのように体が直接被害を受けるような出来事でしょう。その場合にはいち早く逃げて自分の身を守る必要があります。一方、心理的な危険というのは頭で考えている危険のことです。
しかし、このような考えが正しいかは実際に行動してみないと分かりません。出来るだけ危険が少なくなるようにする準備は必要だと思います。
そのうえで試して結果を冷静に判断し、その体験を愚痴に生かすことが出来れば、危険に思えることを自分の味方に出来るかもしれません。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
カテゴリーcategory
事務長の独り言post blog
事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。