特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

梅雨時期 自律神経の乱れに注意しましょう

2025年6月26日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

早起きは三文の徳
早起きすることは良いことだというイメージを持つ人も多いかと思います。これには、実は早寝早起きの方が調子がいい朝型と、逆に夜に強い夜型については生まれつきの遺伝子が関係しているようです。朝型や夜型は体内時計が関係していますが、年齢によって変化することを知っておいた方が良いかもしれません。
個人差はありますが、小学生くらいまでは朝型で、思春期から夜型になって、20歳前後にピークを迎えるらしいのです。その後30~50歳代にかけて朝型に戻ります。夜型の中高生が無理に早起きして勉強するのは睡眠不足になりやすいと言われるのはこのことからなのかもしれませんね。
経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間42分と、33か国中最下位です。これからは、良質な睡眠を確保すること、これがとても大切になってくるでしょう。
簡単に出来ることとして、睡眠の質を高めるためには寝る時の環境を整備することだといいます。まず、夜はリビングの照度を落としたり、全体的に暗く、暖色系の間接照明が理想的なようです。極力力強い光を目に入れないようにします。暗い場所は視力が低下するというのは迷信だそうです。エアコンなどを使って朝まで快適な室温を保つことも役に立つようです。逆効果なのは、眠くないのに無理に寝ようとすることです。ベッドは眠れない場所だという条件付けされてしまい、不眠につながるかもしれないらしいのです。
寝苦しい季節、利用者の方たちも職員も皆さんが快適な睡眠を確保できるように工夫していきたいですね。

さらに、梅雨から夏にかけては気圧や気温に左右されやすく、自律神経が乱れやすくなることがあります。自律神経の不調で朝起きるのが難しくなる「起立性調節障がい(OD)」。これは、自律神経の働きが乱れることで発症する病気のことを指します。ホルモンバランスに変化が生じる思春期前後の発症が目立ちます。活動時に働く交感神経と休息時の副交感神経のバランスが崩れて、立ち上がった時に血管が収縮せず全身に血液が行き渡らなくなり血圧が下がります。午前中に症状が現れて、午後になると回復する特徴があるため、怠けやサボりといった誤解を招きやすいことが多くあると聞きます。軽い例を含めると中学生の1割に症状がみられて、梅雨時期から悪化する傾向があります。
症状が見た目では分かりにくいために、この疾患を知らないと悪気なく偏見の目を向けたり心無い言葉をかけたりしてしまいがちですが、正しく理解をして当事者の方たちの辛さに共感出来ればと思います。
この起立性調節障がいは、血圧などをコントロールする自律神経の不調によって、思春期を中心に起床困難や食欲不振、頭痛といった症状が現れるのが特徴です。日常生活での治療法としては、頭を下げてゆっくりと立つことや水分・塩分の補給などが有効とされています。
症状を可視化していきながら、皆さんの理解をお願いできればと思います。

それでは。

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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】