職場のメンタルヘルス対策について
2023年7月26日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
本日の新聞によると、日本人は14年連続で減少しており、今や約1億2,242万人となっていると書かれておりました。
その日本人全体に占める15~64歳の生産年齢人口の割合は59.03%で、いわゆる働いている方の人口というのは6割にも満たない状況なのです。
足元では、「2024年問題」も控えております。これは残業時間の上限を設けて規制していくことです。働き方改革を促すのが狙いだと思いますが、こんなに人口が減少していけば様々な職場で人手不足が生じていき、ますます一人ひとりの労働時間が増えそうな気がします。さらに、生産性は下げることなく業務を行っていけば、一人当たりの業務量が増えて負担も増えていくでしょう。
皆さんは「燃え尽き症候群」というのを聞いたことがあると思います。
これは、職業性ストレス反応の一つで、元々は対人専門職の人などに起こりやすいと言われておりました。しかし、最近では仕事一筋のビジネスマン、子育てが生きがいの主婦、受験生等にも起こると言われております。
この燃え尽き症候群の前兆としては、疲れやすい、精神的に参っている、気が滅入る、うんざりしたり、煩わしい気持ちになる、気が弱くなる、周囲に幻滅や怒りを感じる、などが起こります。
職場での心理・対人的ストレスを感じ、仕事に関わる知識・技術・行動力の欠如、職場での無力体験をし、過大若しくは過小期待によって陥りやすいと言われております。また、真面目、几帳面、頑張り屋さん、完璧主義、融通が利かない、柔軟性の乏しい、一途になりやすい人が燃え尽きやすい性格の特徴として挙げられております。
人口減少がこれからも続き、人手不足が顕著になっていけば、おのずとこのような燃え尽き症候群のような人たちも増えてくると考えられます。
私は、昨年「ストレスチェック実施者養成研修」の講習を受けて、ストレスチェック実務者となりました。
これは、労働者のメンタルヘルス不調の未然防止を目的に、労働安全衛生法第66条の10に規定され、平成27年12月1日施行の新たな制度によるものから制度化されました。
これにより、事業者には、心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)の実施が義務づけられました(50人未満の事業場は当面努力義務)。
ストレスチェックは、医師や保健師、また厚生労働大臣が定める研修(弊社の当研修が該当)を受けた看護師、精神保健福祉士、歯科医師、公認心理師が行います。
定期的にこのようなストレスチェックをすることも必要であると考えます。さらに、職場では仕事のことを相談出来る上司や同僚がいること、そういった職場の雰囲気にすること。そして、仕事以外の場で自己発揮出来る時・場・人を持てるようにしてもらうことや、後ろめたさを感じることなく長期休暇を取れる社内風土作りが必要だと思っております。
ストレスによって、心と体が病気になってはいけません。
当事業所「ねいろ」では少数精鋭でありますが、このようなことも取り組んでいきながら、来る人口減少の時代を生き抜いていかなければと感じております。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。