特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

コーピング

2023年9月12日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

新型コロナウイルス感染症が5類となって、多くの人たちの日常生活が戻ってきましたが、大きな環境の変化や人と会う機会の激減などが引き金となって生じた「心の不調」は簡単には治らないみたいです。特に繊細な子どもたちにとっては、自ら調整を整えるのが難しく、長期にわたる心のケアが必要です。
制約が多くて物事を自分たちで決められない無力感、親が抱える経済面の不安などが子どもの心に影を落として摂食障がいによる痩せすぎが急増したり、学校行事などが通常に戻って不安になって、それが心の負担になりうつ症状を発症したりと。。。
親御さんは子どもを説得するだけの関係でなく、対話できる関係性をつくることが大切かもしれません。
また、孤独感というのは、一番良くありません。
もちろん、子どもの心の不調が起きているとき、親の負担感も大きくなります。私もそうですが、社会活動の再開に伴ってコロナは終わったという感覚になっております。私たち生活介護事業所「ねいろ」においては、コロナはまだまだ油断を許さないと思っており運営をしておりますが、そのように安心感や安堵感が精神的な問題へと発展することもあります。
子どもが不調を訴えるときに重要なのは、手を差し伸べる方が心身ともに健康であることだと思います。当事業所「ねいろ」の職員や保護者の方の心の状態が常に良い状態にしておくことが子どもを支えるうえで重要なのです。
コーピングというものがあります。これはストレスから対処することや対処方法と言われております。
例えば子どもの場合、一番の友達と、過去に楽しく遊べた場所で五感を使った体験をするとしましょう。これには本人が分からない場合、質問しながらどんな遊びがよいか探し出したりします。
例1:以前に遊んだ遊園地で走ったり乗り物に乗ったりする
例2:集会所で以前と同じようにお菓子を作って試食する
親も取り組みが必要なこともあります。
例1:コーヒーブレイクの際、「ながら」ではなくて息抜きのためだと意識して味わいながら飲む
例2:料理作りでこだわりの素材、調味料を選び、音と香りを楽しみながら最高の出来を目指す

子どもたちも含めて、心の不調が長期にわたっています。
親も子どもも無理をしない。安心できる逃げ場を作ってあげる。急がなくてよいということ。
皆さんには心に余裕を持って過ごしていただければと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】