特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

【閲覧注意】2016年に起きた事件から学ぶべきこと

2023年10月2日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

当事業所「ねいろ」のような障がい福祉サービスの事業所、精神病院もそうですが、これからのあるべき姿というものがあります。
1.利用者の権利を保障すること
2.外部にオープンであること
3.実効性のある監査が行われていること
4.地域で暮らせる環境づくりを行っていること

これからお話することは、2016年に起きた津久井やまゆり園の事件です。

※暴力的な文言や気分を害する内容がありますので、閲覧の際には十分にご留意ください。

皆さんがどのように感じるかは分かりませんが、とても痛ましくそして、とても残念で仕方ありません。
守らなければならない権利があります。私たちは同じ人間として、同じ過ちを犯すことなく、正しいことをやっていかなければならないと思います。価値と尊厳を根底に置いた支援をしていかなければならないのです。

2016年7月26日午前2時38分、相模原市緑区千木原の知的障がい者施設 神奈川県立 津久井やまゆり園 から神奈川県警察・相模原市消防局にそれぞれ「刃物を持った男が暴れている」との通報があった。事件に気づいた施設の当直職員が、非番の男性職員にLINEを使って「すぐに来て。やばい」と連絡を取り、連絡を受けた男性職員が電話で確認のうえ警察に通報した。
容疑者はさらに多数の入居者を襲う計画だったが、西棟2階を担当していた職員が異変を察知して部屋に閉じこもり、そのまま出てこなかったことから、この職員が警察に通報するのを恐れて襲撃を中断して、施設から逃走した。
現場に駆け付けた医師が19人の死亡を確認し、重傷の20人を含む負傷者26人が6カ所の医療機関に搬送された。死亡したのはいずれも同施設の入居者の男性9人(年齢はいずれも当時41歳から67歳)、女性10人(同19歳から70歳)である。
死因は19歳女性が腹部を刺されたことによる脾動脈損傷に基づく腹腔内出血、40歳女性が背中から両肺を刺されたことによる血気胸、残り17人が失血死とされ、遺体の多くは居室のベッドの上で見つかっていたことから、容疑者が寝ていた入居者の上半身を次々と刺したとみられる。
また、負傷したのは施設職員男女各1人を含む男性21人、女性5人で、うち13人は重傷を負った。入居者24人の負傷内容は全治9日から約6か月間の胸への切り傷や両手の甲への打撲だととされている。
なお、被害者の名前について、神奈川県警は同26日
「施設にはさまざまな障がいを抱えた方が入居しており、被害者の家族が公表しないでほしいとの思いを持っている」として、公表しない方針を明らかにしている。
これについて「日本では、すべての命はその存在だけで価値があるという考え方が当たり前ではなく、優生思想が根強いため」と訴える被害者家族もいます。また、匿名であるため安否が分からず自分なら公表してほしいとする入居者の友人、根底に障がい者差別があるとするなど様々な意見があります。
午前3時過ぎ、現場所轄の津久井警察署に加害者の男が「私がやりました」と出頭して、午前4時半前、死亡した19歳の女性入居者に対する殺人未遂・建造物侵入の各容疑で緊急逮捕された。
容疑者は、正門付近の警備員室を避けて裏口から敷地内に侵入し、午前2時頃、ハンマーで入居者東居住棟1階の窓ガラスを割り、そこから施設内に侵入したとみられる。
起訴状によれば容疑者は、意思疎通のできない障がい者を多数殺害する目的で、通用口の門扉を開けて敷地内に侵入し、結束バンドを使って職員らを拘束し、一部を結束バンドで縛り、その目の前で入居者の殺傷に及んでいたが、直接刃物で切り付けられた職員はいなかった。
さらに、容疑者は職員らを拘束したうえで、所持した包丁・ナイフを使用して犯行に及んだとされるほか、凶器として自宅から持ち込んだ柳刃包丁5本などを持っており、切れ味が鈍るなどするたびに取り換えながら使用していた。
事件後に施設内で刃物2本が発見され、容疑者は別の刃物3本を持って津久井署へ出頭した。容疑者は侵入時にスポーツバッグを所持しており、刃物やハンマー、職員を縛った結束バンドなどをバッグに収納し、行動しやすくしていたとみられる。
容疑者は犯行時、鉢合わせをした職員らに「障がい者を殺しにきた。邪魔をするな。」などと脅しており、入居者に声をかけつつ返事がない入居者らを狙って次々と刺していった。前述のように、容疑者が裏口から施設に侵入したことから、容疑者は施設の構造・防犯態勢を熟知していたとみられる。
取り調べに対し、容疑者は「ナイフで刺したことに間違いない」などと容疑を認めたうえで、「障がい者なんていなくなってしまえ」と確信犯である持論も供述もした。
事件で負傷して意識不明となった4人が入院していた病院は、翌27日の記者会見で、4人全員の意識が回復したと発表した。そのうち、20代の男性は首を深く刺されたため全血液量の3分の2を失い、搬送直後には脈を取れないほどの危険な状態だった。
この男性は、意識を取り戻して人工呼吸器を外されると、看護師に何度も「助けて」と繰り返し、容疑者が逮捕されたことを知ると「生き返った」と答えた。
入居者のうち、被害を免れた比較的軽度の入居者が、容疑者が殺傷前に職員に縛り付けた結束バンドをはさみで切断して職員を開放していたことが判明し、捜査本部はこの行為が被害を抑えた可能性もあるとみている。

思い出し、お伝えするだけで怒りに震え、体が拒否反応を起こして吐きそうになります。気分が悪くなります。絶対に許されないことです。断じて許してはなりません。
皆さんで今一度考えていただければと思います。
人間の命には重いも軽いもありません。皆平等なのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】