斜めの関係から私たちができること
2024年10月17日
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
当事業所「ねいろ」では皆さんから安心していただけることを心掛けております。保護者の方からはありがたくも「ねいろ」さんで良かったとの声を度々聞くことがあります。
先日、障がいが生きづらさの原因となるわけではないとお伝えしましたが、例えば社会や家庭、学校等になじめず生きづらさを感じてしまったら、当事業所「ねいろ」を利用していただき、私たちの支援を通じてありのままの自分を表現していただければと思っております。
文部科学省によると、2022年度の調査で小中高生の不登校は前年度より2割多い約36万人となっております。学校からの報告のあった児童・生徒の自殺も43人増えて411人にも上っております。
学校だけではなく、産業界ではメンタルヘルス不調にょる休職・離職などが大きな課題にもなっております。
人はそれぞれ違った感性を持っております。一人ひとり違う体験を通じて「多様性の称賛」が社会全体に浸透していけば良いと思います。私たち当事業所「ねいろ」の職員というのは、時に親子ではない大人と利用者の方が日々の関係性を築く「斜めの関係」です。この関係性が毎日の活動に寄与することもあるかもしれません。
さて、ソーシャルメディアとは利用する人たちの利用頻度を高め、滞在時間を延ばすように作られているらしいです。当事業所「ねいろ」でも、ある利用者の方が動画鑑賞をしたりしております。パソコンやポータブル機器など使用していることもあります。ただし、当事業所「ねいろ」のルールに則り、皆さんが利用してくれております。
こういったことがあります。
例えば、ソーシャルメディアの通知が届くとします。この通知はアプリを開かせるアフォーダンスを持っているのです。「アフォーダンス」とは米国の生態心理学者、ジェームズ・ギブソン氏がつくった概念でして、「ものや環境の持つ意味が直接に行動を引き起こす」ことだそうです。
少し難しいですが、アプリに限らずスマートフォンも、手に取ってしまう、というアフォーダンスを持っているのです。つまり、ハードウェアとソフトウェアの両方が持つアフォーダンスで、ついついしてしまう行動が習慣化するのです。
ソーシャルメディアでは、予期せず新しいことを発見することがよくありますよね。そうすると、ドーパミンという物質が放出されて幸福感が得られます。そして、見続けることになってしまうのです。人間の生体的性質を知ったうえで、そうなるように仕向けているらしいのです。慣れてくるとドーパミンの放出量というのは減ってしまうそうです。しかし、同じ量を求めるようになっていき、次第にそれが依存への変わっていくのです。
かく言う私も、スマートフォンを手放さずについつい夜更かしをしてしまいます。。。「人間の弱さ」につけまれないようにしていきたいですね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。