性は多様性に
2023年10月5日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
皆さんは「性」と言うと、出生時に割り当てられた男女をイメージするかと思います。しかし、自分が認識する性とはことなる場合もあります。誰しもが異性に恋愛感情を抱くわけでもないのです。
このような性の多様性に関する理解増進法が今年の6月に施行されております。
本日はこの件について触れてみたいと思います。
LGBTとは同性に恋愛感情を抱く女性(レズビアン)と男性(ゲイ)、同性も異性も恋愛対象とする人(バイセクシュアル)、そして体と心の性が一致しない人(トランスジェンダー)の英語の頭文字をとった言葉だということは先日お話いたしました。
また、心と体の性が同じで、異性を愛する人以外の性的少数者全体を表す言葉としてLGBTが使われることもあります。性には出生時に決められた法律上の性であるからだの性、恋愛感情や性的な関心がいずれの性別に向かうかの指向の好きになる性、服装や言葉遣い、立ち振る舞いなどのふるまう性、自分がどの性別であるかという認識のこころの性があります。
リクルートが2022年に発表した調査によれば、性的少数者は11.2%おります。これは、左利きの人や血液型がAB型の人と同じくらい身近な存在なのです。10代では2割を超えるなど若い年代ほど比率が高くなっているといいます。この背景には若い年代ほど性についての認識が高いことなどが挙げられております。
ただし、厚生労働省の報告書によれば、差別や偏見を恐れ、職場で誰か1人にでも性的思考などを伝えている人は全体の7.7%にとどまっております。
法の試行は理解に向けて少し前進したにすぎません。お互いを尊重し合うためにも理解を深めて、自分たちができることを考えていければと思います。
実際、小売りや日用品メーカーでは、顧客の多様性に配慮した売り場づくりを進める大手の協業が始まっております。LGBTなど性的少数者に向けた接客ガイドラインを作成したり、販売員などへの研修も実施しております。男女別に分かれていたフロアを見直す店もあり、性別ではなく個人の趣向や機能で商品選びができるようにする動きが今後広がっていきそうです。
さらに、「管理職はこうあるべきだ」といったバイアス(偏見)を徹底排除する企業も増えてきております。バイアスを排除して、能力重視に変化していっているのです。
女性管理職の登用は成長に向けた企業の意思表明なのかもしれません。多様な人材が経営に携わることで、世の中の変化やニーズの多様化に柔軟に応えることができます。価値観の近い人だけで意思決定をしたら集団極性化の現象でみられるリスキーシフトに陥ってしまうかもしれません。
人工知能の進化など、世界の変革は加速度を増している中、へんかへの適応を迫られる時代です。こうした時代に必要な女性を含めた多様性は、企業の柔軟性と成長力を測る指標の一つとなっています。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。