特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

共に学ぶ共生社会が重要です

2023年9月21日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

昨日、当事業所「ねいろ」は【ブドウ狩り】に行っておりました。みんな楽しく、そして美味しいブドウを食べれたかと思います。写真などあれば、アップしたいと思います。
生活介護では、どうしても施設内活動だけでは地域の方々と繋がることができません。このように、外出活動を行うことで、地域共生社会を皆さんと一緒に実践現場において展開できればありがたいです。

話は変わりますが、介護事業所間で人手不足感が高まっているようです。人手不足を感じる事業所は66.3%に上り、新型コロナウイルス禍前の2018年以来の水準みたいです。
給与体系はと言いますと、所定内賃金は月額平均25万3,186円となっております。2022年に政府が介護人材不足の解消に向けて、収入を月額平均9,000円程度引き上げる措置を進めたことなどが寄与しております。ただし、全産業平均に比べると低い水準で、事業者はさらなる処遇改善を求めております。
宮崎県については、令和5年10月6日から最低賃金が【897円】となります。
最低賃金と共に、医療・介護・福祉分野で働く人たちの給与ベースが上がっていけばと切に願います。

さて、今年の12月から翌2月までの天候予想によると、宮崎も含めての西日本の広い範囲で平均気温は平年より高いとの予想がされております。今冬はエルニーニョ現象やインド洋の海面水温分布の影響で偏西風が蛇行して、日本付近で例年より北を流れ、寒気が本州付近に流れ込みにくくなり、暖冬傾向になるみたいです。
もし、世界の平均気温が4度上昇したら。。。局地的な豪雨をもたらす線状降水帯の発生頻度が1.6倍に増えるみたいですね。狭い範囲で短時間に発生する線状降水帯は、平均気温の上昇とともに、海面水温の上昇のような気候変動による影響があります。
このような、近年の突発的な災害対策は毎年毎年講じていかなければならないのです。
当事業所「ねいろ」では、障がい特性に応じた災害マニュアルを作成しております。今回は、一部抜粋してお示しできたらと思います。
【こころのケアについて】
災害は予期されない突然の出来事であるとともに、家屋の損壊、身体的負傷、家族の犠牲や生活環境の変化など様々な要因によって住民に多大な心理的負担を与えます。
また、災害時の恐怖や悲惨な光景を目撃することで心理的外傷を被るなど、住民の精神的な健康が悪化するおそれがあります。
精神的健康の悪化にはさらに社会機能の低下や対人関係の問題など二次的な問題を発生させるため、被災者の状況に応じた保健活動を実施することが重要であり、必要に応じて専門機関へつなげることも重要な役割です。
私たち支援者がもし被災者支援活動に従事したならば、災害直後の過酷な状況のなか、様々な支援活動に従事しなければならないという職業的役割が生じるでしょう。これを「二次被災者」といいます。
特殊な環境のもとでの支援活動はオーバーワークになりがちで、身体的にも精神的にも疲弊をきたすことは自然なことです。支援活動によって起こる心身の変調や異変の兆候を見過ごしたり、知らないうちに悪化させることもあるので、このような問題を起こさせないために、セルフケアを積極的に実施していく必要があります。
基本的な留意事項は下記の通りです。
1.休息
2.持病の管理及び被災者支援活動後の健康状態を把握すること
3.栄養をしっかりとること
4.気分転換を図ること
5.燃え尽きを防ぐこと
6.その他(疲労の蓄積を防ぐこと、不注意や集中力の低下を防ぐこと等)

制度・分野ごとの縦割りや支え手という関係を超えて、地域の方々や地域の多様な主体が【我が事】としてつながっていなければならないと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】