専門性を高めて福祉のスペシャリストになること
2023年9月27日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
利用者の方の食材費などを過大請求して徴収をしていたとして、ある施設運営会社が厚生労働省から調査されております。厚生労働省によると、この施設は障がい者虐待防止法が禁止している経済的虐待の疑いがあるとして約120カ所ある自治体に事実関係の調査を要請しております。
さらに拡大する可能性があるみたいです。
ある県のグループホームでは、利用者の方への職員の言動で心理的虐待があったとして自治体に認定されていたことも判明しております。また、グループホームの運営事業者は利用者の方から食事の材料購入に必要な実費のみを徴収すると規定しているのにもかかわらず、その食材費を過大徴収していたのです。実際の食材費は利用者1人当たり月約8,000円なのに、約24,000円を徴収していた施設もあったようです。過大徴収分については、さかのぼって返還するように指導しております。
人のモノを盗んだり。。。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?絶対にバレるのは誰がみても分かるはずですが。倫理に欠けていますね。
悲しいことです。
当事業所「ねいろ」でも、実費分については、毎月ご請求させていただいております。その際、必ず実費分の「領収書」を添付しております。領収書の添付が出来ない場合は、事業所に根拠となるものを保管しております。利用者の方やご家族の負担を軽減するため、快適にご利用いただくために必要なものを購入しますが、請求をする際に過大請求などもってのほかです。
組織的な関与が疑われますので、今一度、職業倫理の徹底をお願いしたいと思います。
今後の事業所が利用者の方たちから求められているのは、専門性を高めていくことだと思います。
自分のことしか考えず、不正を繰り返すことではありません。
例えば、人口10万人あたりの看護師養成機関の数が全国で最も多いのが佐賀県です。看護師の職場であり学びの場でもある病院が人口比で全国平均の2倍近くにあることが背景にあります。
さらに、人口あたり看護師数でも全国3位と比較的恵まれた環境ながら、高齢者が増える中で求められるスキルや業務の変化など様々な課題を抱えております。ちなみに、宮崎県は人口10万人あたり看護師・准看護師の数は全国5位となっております。
障がい福祉サービスでもそうですが、今後は高齢の方が増えてきて、より専門的で細やかなケア(支援)が必要になると思います。
看護師では、特定分野で高い看護技術を持つ「認定看護師」があります。いわゆる臨床現場のスペシャリストです。例えば医師と認定看護師の指導の下で診療補助の実習・研修を積めば、「特定行為研修修了者」として医師の指示を待たずに症状の変化に応じて処置ができます。高度化する看護師の業務もそうですが、福祉分野でもそういったスペシャリストが必要となってくると思っております。
医療も介護も福祉も高齢化で現場の負担が増すなか、現場で働いている方たち(従事者)が無理なく、やりがいをもって働ける環境を作っていかなければならないと再確認いたしました。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。