特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

エンゲージメントを高めて働く幸せを感じれるように

2023年10月18日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

先日、映画「月」を観に行ってきました。
深い森の奥にある、重度障がい者施設で働く主人公である宮沢りえを取り巻く、そして感じること、起こることがとても心に刺さる内容となっております。
施設で新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家です。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいます。
施設職員の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年“さとくん”(磯村勇斗)らがいました。
そしてもうひとつの出会いとして、洋子と生年月日が一緒の入所者“きーちゃん”がいます。光の届かない部屋で、もう10年もベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていきます。
しかしこの職場は、決して楽園ではありませんでした。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、心を痛めます。
そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、同じ介護スタッフの“さとくん”でした。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていきます。
そして、その日はついにやってくるのです。
私が思うに。。。人が人を評価したり、価値や価値観を否定したりするのは好ましくないと思っております。人それぞれのカタチがどのようであれ、それを認められる人、社会であってほしいと願っております。そのためには、自分自身の心のゆとりも大切かと思っております。
かのアドラー心理学ではこのように言っております。
【すべての悩みは対人関係にある】
このように、人の悩みや苦悩、ストレスなどはすべて対人関係から生まれているのかもしれません。
存在価値というものがあります。多様な価値を認め、存在を受容できる心を持っていたいものです。
エンゲージメントとは、働き手が会社や仕事に愛着ややりがいを感じ、主体的に業務に取り組む状態です。所属する会社・組織に対する「従業員エンゲージメント」、仕事に対する「ワーク・エンゲージメント」に分類され、区別されずに働きがいのような意味で使われております。
このエンゲージメントは、職場環境や自己成長の機会、会社のビジョンへの共感、職務のやりがいなど様々な要素で構成されております。生産性向上や離職防止などにつながるとして重視する企業はここ数年で増えております。
逆に、働く幸せの実感の低さとは何か。
これは、組織文化の特徴として権威主義・責任回避の傾向が強く、異質な他者に対する寛容度が低いということらしいです。上の決定にはとりあえず従う、物事は事前の根回しによって決定されるといった傾向が強いのは日本特有のものらしいですね。このような場合、自発的な学習意欲を阻害することもあります。
幸せな人は創造性や生産性が高く、欠勤率や離職率が低いとされております。
働くことはかつてのように苦役でも、生活の糧を得るだけの手段でもないのです。社会との繋がりや自己実現、社会貢献になるといったポジティブな労働観を持てるような組織文化の変革が不可欠なのです。

従業員満足度を高めること、それがバーンアウトを防ぐ一つの方法だと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】