特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

ダイバーシティ(これから多様な人と働くということ)

2023年11月21日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

労働者の心の健康の保持増進のための指針(メンタルヘルス指針)において、企業のメンタルヘルスケアの推進には、セルフケア(労働者自身によるストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解、ストレスへの気づき・対処など)があります。
そして、そのストレスに対処する方法としては、ストレスコーピングというものがあります。
ストレスコーピングとは、問題焦点型コーピングと情緒焦点型コーピングがあります。
問題焦点型コーピングとは、ストレスに対して、その問題に立ち向かい対処する方法で、例えば、国家試験の勉強であれば、試験勉強に取り組む、合格したイメージをもつなどがあげられます。それに対して情緒焦点型コーピングとは、ストレスによってもたらされる反応を軽減することで対処する方法で、国家試験の勉強であれば気晴らしに音楽を聴く、深呼吸をする、散歩するなどがあります。
日頃から皆さんはどのようにストレスに対応していますか?

さて、障がいのある方が働く時間の選択肢が広がってきているようです。2024年度から、週10時間以上20時間未満の短時間で働く、精神、重度知的・身体障がいのある方も、従業員に占める雇用率としてカウントできるようになります。
自治体やある企業によってはすでに、本人の希望や適性とすり合わせながら1日1時間や週3日など短時間での雇用を試みるところも出てきております。
体調や個人個人の事情などに合わせた、きめ細やかな支援というのが大切になってくるでしょう。
障がいのある方たちの中には、自分自身の見通しと異なる仕事や不明瞭な仕事内容を提示されると違和感を覚えたり、何をすればよいのか分からなくなったりする人もおります。より具体的に抽象的な表現は控えた方が良い時もあります。
共に働く人という意識をもって雇用が広がればと思います。
2024年4月からは、民間事業者に合理的配慮の提供も義務付けられます。障がいのある方が生活する上で生じる困りごとを話し合い、解決していくというものです。
どう対応して良いのか分からない時もあると思いますが、多様な人材への理解を促す研修を開いたり私たちのような事業所にアドバイスを求めたりと現場での対応力が今後求められると思います。
近年は、人への投資に対する認識が高まっており、「ホワイト企業」が増える一方で、緩すぎて成長機会を見出せない「ゆるブラック企業」が問題になっていると聞きます。ゆるブラック企業から読み取れるメッセージとは、本質的には人も企業も成果と成長にもっと向き合うということだと思います。

会社に未来像(ビジョン)があっても働く人のビジョンを支援できているのか。会社の理念やビジョンとともに働き手はどのような未来を手に入れられるのか。一人ひとりのありたい姿と向き合い、対話を通じて各一人ひとりの成長課題に取り組むことが何よりも大切なことかもしれません。
人の成長とともに企業の成果レベルも高まります。売り上げは社会やお客さまの役に立つことによる結果であって、利益は働く人の工夫度合を示すバロメーターなのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】