特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

人財の確保のためには業界での賃金引上げが必要です

2023年11月22日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

年を取って一人暮らしになる女性が増えているといいます。死別や離婚で独身に戻る75歳以上の層が増えています。経済的な支えになる子どもとの同居も減っております。孤立が健康をむしばみ、介護など社会保障の負担が膨らむという懸念事項があります。
貧困は負の連鎖を招きます。食事をきちんととれずに栄養不足になったり、外出の機会が減って体力の衰えに拍車がかかったりします。健康が悪化すれば、介護費の増大につながるでしょう。
日本は超高齢化社会に突入しております。このような貧困層を年金などだけで支えるのには限界があると思います。性別にかかわらず希望に応じて活躍できる社会にしていかなければならないのです。

一方、私たちの業界は報酬改定の時期に差し掛かっております。先日のニュースでは診療報酬がマイナス改定になるとのことでした。マイナス改定になれば、国民一人当たり年5,000円ほどの減税が見込まれるとのことでしたが。。。
介護・福祉業界を取り巻く最大の課題はやはり人材の不足でしょう。介護関係職種の有効求人倍率は全職種平均の3倍以上の水準だといいます。とくに大都市は全体的に賃金水準が高いために介護職の賃金と全産業平均との格差が拡大する傾向にあります。また、団塊の世代が高度経済成長期に全国から大都市に集まり、今も居住しているのなれば、今後、高齢者が増える大都市で介護人材の不足がさらに深刻化するのではないでしょうか。
21年度の介護職員数は215万人なのに対して、厚生労働省は40年度には約280万人が必要とされると推計しております。あと20年ほどで65万人の増員を図らなければならないのです。
福祉・介護職の給与水準が全産業平均をかなり下回っているので、給与の引き上げでもない限り、この65万人という増員は難しそうに感じます。
当事業所「ねいろ」をご利用いただいている利用者の方たち、そしてその保護者の方々は親亡き後も気になるところです。事業所としては、こうした皆さん一人ひとりの声を形にして具現化して、一つひとつの課題に向き合っていかなければならないのです。
当事業所「ねいろ」としては、職員も利用者の方たちもいつまでも共に働き利用できるような事業所にしていくことが必要だと思っております。
一生涯支援できるような事業所を作り、安心していただけるような選ばれる事業所であるべきだと切に感じました。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】