特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

当事業所「ねいろ」のハザードマップ

2025年7月18日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

ここ最近毎日大雨となっておりますが、皆さんには影響や被害はありませんでしょうか?
先日、ある方から当事業所「ねいろ」が位置する場所の2025年度版自然災害ハザード情報レポートをいただきました。その内容から下記のことが分かりました。
➀地震災害の可能性
揺れやすさ:中程度
液状化被害:やや高い
最寄り活断層:人吉盆地南縁断層(距離54㎞、想定震度5弱)
②浸水被害の可能性
標高:6.5m
最寄り河川:小松川(距離200m)
被害実績:実績なし
浸水想定:(計画規模)0.5m未満 (想定最大0.5-3.0m)
③土砂災害の可能性
警戒区域:指定なし
④津波被害の可能性
都道府県津波浸水想定:(浸水深)想定なし
南海トラフ巨大地震:(浸水深)想定なし
首都直下型地震:(浸水深)想定なし
地震による地表でのゆれの強さは、マグニチュードや震源からの距離が同じであっても、表層地盤の違い(地盤特性)によってゆれの強さは大きく異なり、表層地盤がやわらかい場所では、かたい場所に比べてゆれは大きくなるようです。当事業所「ねいろ」の地域では、揺れやすさは中程度となっています。
また、液状化とは地震により地盤が揺すられ、それまでしっかりしていた地盤が泥水のようにやわらなくなってしまう現象のことをいいます。液状化は、ゆるく堆積した砂地で、地下水が浅い地盤で発生します。このような条件を満たす場所は、埋め立て地や干拓地、旧河道、自然堤防や砂丘のきわ、三角州など河川周辺や沿岸部に多くあります。東北地方太平洋沖地震では、内陸部であっても昔、沼地や池だったところを埋め立てた場所などで液状化による被害が発生したと聞きます。この液状化の可能性は、当事業所「ねいろ」の地区はやや高いそうです。さらに、周辺の主要活断層が人吉盆地南縁断層であるといい、今後30年で特定地震の揺れに見舞われる確率は以下の通りと出ています。
・震度5強 87.7%
・震度6弱 43.9%
・震度6強 11.0%
一方、浸水被害を見てみると、これまでの被害実績はなしということですが、将来的に浸水が発生しないとは限りません。また、浸水被害は公開資料を基にしており、全ての浸水実績が反映されたものではないことを知っておかなければならないと思います。ただし、都市整備等が進むことで、浸水リスクが低減されていく可能性も否定できません。河川氾濫による浸水想定においては、10年~100年、1000年に1回程度の降雨によるものと想定されており今のところ河川氾濫による浸水については極めて低いものと考えられます。
水害リスクで注意しておかなければならないことは、河川氾濫以外にも土砂災害や内水氾濫、高潮等のリスクがあるということです。特に、内水氾濫による被害は、水害時の被害額に占める割合が約4割にもなります。内水氾濫とは、大雨などによって溜まった雨水が下水や排水施設で処理しきれずに排水溝などから溢れて、建物や道路などが冠水することを指しています。今後は気候変動などによって水害がさらに激甚化・頻発化する可能性があります。

この結果から、当事業所「ねいろ」で想定される災害、そして注意すべきことを確認することで、避難訓練や災害に備えるための準備が出来るのではないかと感じました。

それでは。

〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】