特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

メンタルヘルスの視点において大切なこと

2024年4月3日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

辞書で「責任」という言葉を調べますと。。。
これから起きるであろうことあるいはすでに起きたことの原因が行為者にあると考えられる場合に、その行為自体や行為の結果に関して、対処する任務や義務のことと書かれております。また、その行為が、行為者にとって選択の余地がある(自由意思に基づいている)ことによって、自由のないところに責任は所在せずに、責任のないところに自由は存在しないとされております。
自由にすればするほど、責任というのは課せられると私は思っておりましたが、専門職としての「責任」とはこういうことなのかもしれませんね。
専門職として仕事をしていく上で、自分の力の範囲を超えた課題を課せられることが多々あります。そして、それを負担に感じることがあると思います。しかし、それは自由意思だから責任はないと思わずに、自分に何ができるか、どのようにしていけば良いのかを考えていくことが大切だと思います。
日本の社会では、義務に違反した時に罰を負い、リスクを負担することのみが注目されますが、上記のような考えを持って本日も支援を行っていきたいと思います。

さて、令和6年4月から障がい者法定雇用率が2.5%に引き上げられました。法定義務のある常用雇用者数40人以上の事業主やその規模以下の事業主にも雇用の義務があります。
また、4月からは週所定労働時間が10時間以上20時間未満の精神障がい者を雇用した場合に1人あたり0.5カウントとして実雇用率に算入する特例措置も始まりました。
メンタルヘルスの視点には3つの点があります。
①未然に防ぐ一次予防
②早期発見・治療の二次予防
③求職者の職場復帰支援と再発防止の三次予防
私たちに出来ることは、例えば障がい者雇用をする・した場合には、何らかの事情で「生きづらさ」を抱えたことをしっかりと受容してあげることだと思います。当事者はその生きづらさを克服すべく相当な覚悟とともに就労準備を高める努力を積んでいるのですから。
さらに、大切なのは「できないこと」より「できること」に注目していただければと思います。精神の疾患や障がいの有無にかかわらず、多様な個性と潜在する能力を認め合って、その成長を焦らず待つことが重要なのです。
そうしたことは、心理的安全性の高い組織を高めるきっかけにもなるはずです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】