これからは医療・介護・障がい福祉の連携がカギとなります
2024年3月27日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
トラウマには2種類あるといいます。
1型は、一度だけの怖い体験で、大震災や犯罪被害、交通事故などがあります。症状としては、身体が戦闘モードになり、興奮、過覚醒、不眠といったものが現れます。しかし、徐々に安心感が戻ってきてこのような緊張は下がり、眠れるようになると言われております。引き金で思い出すこと(フラッシュバック)思い起こさせるものを避ける(回避)などは1型の典型的な例です。
もう一つは、2型です。長年に渡って繰り返される体験を繰り返すことでトラウマ的な症状を発症します。例えば、長期の戦闘体験を経験したり、強制収容所の経験、子どもの虐待体験や長年のドメスティックバイオレンス(DV)などがそうです。フラッシュバックは1型と同様にいつも起こります。戦闘モードが継続して、過覚醒が続きます。このようなことから、感情の調整機能が壊れ、激しい気分の上下に無力感、無価値感が現れます。また、人への信頼関係が壊れるといった複雑性PTSDの症状が出る場合もあります。
では、ここでいうフラッシュバックとはどのようなことでしょうか。
それは、抱えきれないつらい体験により、心を守るために記憶を飛ばすのです。これを解離といいます。しかし、このようなことを忘れてしまったら、何度も危ない目に遭う危険がむしろ増してしまいますよね。
そこで、似た状況に対して、身体に警戒警報が自動的に生じます。また、似た状況の引き金でつらい体験の再現が起きます。これがフラッシュバックの正体です。
フラッシュバック自体が大変に辛い体験になることがありますが、状況自体の再現というのは、恐らく乗り越えるためにあるのかもしれません。
トラウマを抱える方についての対応で重要なことがあります。それは、傾聴したりカウンセリングを行うと悪化する恐れがあるということです。さらに、時間をかけた相談も悪化する要因として挙げられております。具体的な内容に欠ける抽象的な相談なども、これらすべてが悪化を引き起こすのです。
理由としては、フラッシュバックの蓋が開いて収拾がつかなくなるらしいです。
このように、こころの病と言われていることは、しっかりとした知識の下行われることが重要だと思います。
さて、2024年4月1日より障がい福祉サービスの報酬改定が施行される予定です。今回は、診療報酬、介護、障がい福祉の報酬と同時に実施されるトリプル改定となっております。少子高齢化や物価高騰への対応などを背景に、障がい福祉サービスにとって重要かつ大規模な改定となります。
今回のトリプル改定によって、地域における医療、介護、障がい福祉の連携はより強固な関係構築が求められることになります。
2024年からの事業所経営において、今後の方針を決める大きな節目となるでしょう。
詳細については別の機会に。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。