事業所・家でもできる梅雨時期の不調の予防と対策について
2024年5月20日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
ICD-10(世界保健機関の診断ガイドライン)によると「ストレスにより引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障がいされている状態」を適応障がいといいます。
これはある意味で五月病ともいいます。五月病とは新入生や新社会人の生活が一段落するGW明け頃から不安、焦燥感、無気力などに陥る症状のことです。五月病は場合によっては、沈みがちな気分からうつ病に発展してしまうこともあります。精神的な症状のみならず、食欲不振や不眠、体重の減少、頭痛、めまい、肩こりなど肉体的な症状が出てしまうこともあります。
几帳面な人や真面目で完璧主義、義務感・責任感が強い、神経質、内気などの性格の人は特に注意が必要と言われております。4月は一生懸命に頑張って、GWで一息ついたときに、自分のいる環境が自分には過分であり、これからも同じ境遇でやっていけるのか不安になったり考え込んでしまったりします。
相談できる人や支援してくれる人が周りにいなかったり、孤立した環境、多忙な環境であったりするなど、周囲からのサポートが得られにくい状況で陥りやすいようです。
そんな時、私はストレスに感じていることを書き出したりします。時には不満を口にしてみることも大切です。特に大事なのは無理をする自分を極力なくすことです。そして、スポーツや音楽、読書など好きなことでストレスを発散・解消するのです。
医学的には脳内のセロトニンという物質が不足しているために起こることもあるので、早寝早起きをして、起きたら日の光を浴びてみることも大切です。
希望の進学や就職が叶って新生活が始まったのです。夢が叶ったはずなのですからね。そういった状況ほど多いのが適応障がいと言われるものです。
さて、5月は何かと寒暖差の激しい時期です。体調不良者も多い時期でもあります。
職員をはじめ、利用者の方たちやご家族の方の体調管理はいかがでしょうか。
これから梅雨時期となります。梅雨時には体調不良となる方々も多いかと思います。頭痛や関節の痛み、めまい、倦怠感など、様々な不調を感じる人は少なくないのです。こうした不調を少しでも軽減するためには、やはり日頃の生活習慣の改善が必要です。
当事業所「ねいろ」ではこの規則正しい生活を送るということを大切にしております。
当たり前のことかもしれませんが、自律神経の乱れを防ぐためには、この規則正しい生活や十分な睡眠、軽い運動というのが不可欠です。また、気温や温度、湿度などで起こる不調に気象病もあります。梅雨の不調の多くは季節とともに改善しますが、中には不調にとらわれてしまうとうつ病になる人もいますので注意が必要です。
【梅雨の不調の主な原因】
・自律神経のバランスの乱れ
寒暖差や気圧の変化、高い湿度によって、自律神経のバランスが乱れやすくなり、頭痛、関節の痛み、めまい、倦怠感、眠気などを感じます。
・心理的ストレス
雨が降り続くことや湿度が高いという環境が心理的ストレスになることがあります。また、日照時間が短いということで、気分の落ち込みや身体のだるさ、無気力感、過眠、過食などの季節性の気分障がいが生じることがあります。
【梅雨の不調の予防・対策】
・軽い運動で汗をかく
・38~40℃のぬるめの湯に入って汗をかく
・下半身を鍛える
・規則正しい生活
・十分な睡眠
・床についたらスマホやテレビは見ない
・梅雨の晴れ間は外で日の光を浴びる
・水分は一気にとらずに、こまめに摂取する
・脱ぎ着できる服装を心掛ける
・おなかを冷やさない
・発酵食品や食物繊維をとり、腸の働きを整える
・水分代謝を促すカリウムの多い野菜や大豆製品、肉類を多く食べる
梅雨に入ると、ジメジメと蒸し暑い季節になります。
当事業所「ねいろ」では、来る猛暑への対策として身体を徐々に暑さに慣れさせて暑さに強くなるようにする暑熱順化を行っていきたいですね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。