生産活動において大切なこと
2026年9月3日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
令和8年9月1日(火)生産活動として取り組んでおりますスポーツ用品の縫製作業の補助として、ゴム紐の納品に行ってきました。束になっているゴム紐をほどき、しばらくなじませたら決められた長さに裁断していく作業を行いました。例えばパンツMを53.5cmに裁断したり、3XOは71.5cmに切ったりとそれぞれ長さが変わります。それを50本を1セットとして約500本超の作業を終わらせました。いったいこのゴム紐がどのような工程を経て、使用されるのかは不明ですが、スポーツ用品のパンツのゴム紐になるようです。一度、私たちが裁断したゴム紐が使われた完成品を見てみたいものです。
先方さんには、約1か月間に渡り作業を行いましたので待ちわびておりました。そして、丁寧な作業をしていただいて感謝の言葉をいただいたところです。私たちのこの生産活動を通じて、人に感謝されること、社会と繋がれること、そして何より必要とされることが大変うれしく思います。
まだ、別の作業に取り掛かっておりますのでそれはまた改めてお伝えしますね。9月末日には納品出来ればと考えております。日々、職員と利用者の方たちと一緒に取り組んでおります。当事業所「ねいろ」では、この生産活動での収益を利用者の方たちに工賃として平等に支給しております。久しぶりの生産活動でしたので9月の工賃の支給が楽しみです。
障がいのある方の就労や生活を支えるうえで大切なのは、本人の「できないこと」だけを見るのではなく、力を発揮しやすい環境や方法を一緒に見つけることです。生活介護事業所で行う生産活動も、作業量や工賃だけでなく、本人の自信、役割、社会とのつながりを育てる機会として考える必要があります。
就労や日常生活では、作業手順が分かりにくい、集中が続きにくい、周囲とのコミュニケーションに不安がある、体調が安定しないといった課題が見られることがあります。しかし、その原因を障がいだけに求めることは適切ではありません。説明の仕方、作業環境、勤務時間、人間関係などが本人に合っていない可能性もあるからです。
心理学には「自己効力感」という考え方があります。これは、「自分ならできそうだ」と感じる気持ちのことです。難しすぎる作業や失敗が続く環境では、意欲や自信が低下する場合があります。一方、取り組みやすい目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねることで、次の活動への意欲が生まれやすくなります。
生産活動では、作業を細かな工程に分ける、写真や見本で手順を示す、静かな場所を用意する、本人が作業を選べるようにするなどの工夫が有効です。私たち支援員が「きれいに並べられましたね」「最後まで確認できましたね」と具体的に伝えることも、本人が自分の強みに気づく助けになります。
生産活動には、生活リズムが整う、得意なことが見つかる、仲間や地域とつながれるといった良い面があります。その一方で、納期や作業量を優先しすぎると、本人の疲労や不安を見落とすおそれがあります。よって、本人の意思を確認せず、同じ作業を一方的に続けてもらうことも望ましくありません。当事業所「ねいろ」ではこうしたことが起こらないよう、利用者の方たちの無理のない範囲で作業を行ってもらうことが前提です。これは発注者である企業の方たちも理解してくれております。
支援者には、表情、行動、体調などを丁寧に観察し、本人や家族の話を聞きながら支援方法を調整する姿勢が求められます。「働くこと」だけを唯一の目標にせず、健康、安心できる暮らし、余暇、人とのつながりを含めて考えることが重要だからです。
私たちは、一人ひとりの希望や得意なことを大切にし、その方に合った生産活動と生活支援を一緒に考えていきます。活動内容や事業所での過ごし方について気になることがありましたら、お気軽にご相談・ご見学ください。
それでは。
〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。



