特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

バイステックの7原則は対人援助職の基礎です

2023年8月24日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

障がい福祉サービス 生活介護事業を行っていると、様々な問題を解決していかなければなりません。そんな時、皆さんならどのようにその問題と向き合い、解決していきますか?
先ずは視点です。利用者の方を考える時の視点となります。利用者の方を中心に支援の領域は、ミクロ領域、メゾ領域、マクロ領域があります。
ミクロ領域とは、個人や家族などを指します。これはまず一番最初に支援者なら考えることですよね。
メゾ領域は、集団や地域などです。これは、職場や学校などでしょう。その時に考えるべきことは、周りの社会資源は豊富なのか?周りの手助けはあるのか?だと思います。
マクロ領域とは、社会や国家などを指し、制度やサービスなどの大きな視点となります。
このように、利用者の方の周りにはどのような課題があるのか、何より出来ないところに視点を置くのではなくて出来るところに視点を持っていくことが大切だと私は思っております。

また、支援をしていく上で、やはり原点に立ち返ることがあります。
それは、バイステックの7原則で示されております。
【バイステックの7原則】
1.個別化
2.意図的な感情表出
3.統制された情緒的関与
4.受容
5.非審判的態度
6.自己決定
7.秘密保持
4~7は支援員ならば理解していて当たり前だと思いますが、1~3というものがどのように理解すれば良いのか私は分からない時期がありました。
1.個別化とは、同じ相談内容や同じ支援は存在しないこと。思い込みや決めつけたりしないこと。ラベリング(レッテル)やカテゴライズをしないことだと思います。
2.意図的な感情表出とは、利用者の方の感情を自由に表現してもらうことだと思っております。
3.統制された情緒的関与とは、支援員が利用者の方の感情にのみ込まれていないか、客観的に物事を捉えられるか?だと思います。

このバイステックの7原則は、対人援助職の基礎と言われております。
しかし、言うは易く行うは難しです。
だからこそ、この7原則を会議などで共有化したり、見える化したりて常に意識して従事していかなければならないと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】