思い込みをコントロールするということ
2024年1月9日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
改めまして、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
早いもので、もう1月も10日が過ぎようとしております。元旦から「能登半島地震」が発生し、災害に遭われた方々の安否が心配なところです。連日のように報道される中、私たちがこうして無事でいられることに感謝しております。
来ると言われている「南海トラフ巨大地震」もあり、私には他人事ではないと感じております。
私たちは経験などを通じて刷り込まれた無意識の思い込みというものを持っております。
「地震なんて来ない」など。
これをアンコンシャス・バイアスと呼んでおります。
これは社会に適応するための能力の一つであり、悪いものというものでもないようです。重要なことは自分にも無意識なものがあるという意識です。というのは、アンコンシャス・バイアスによって他人や組織を無意識に傷つけていることがあるからです。
例えば、自分が下級生のときは先輩に対してへこへこして、上級生になった途端に威張り散らします。あるいは後輩が相談に来たときいつの間にか腕を組んでいたりしているなどです。これは上級生の方が偉いということを無意識に思っているためです。
アンコンシャス・バイアスは集団に対しても生じます。自分と同じ集団のメンバーが良い成績を上げると帰属意識や団結力が高まるなど良い点もあります。野球の大谷翔平選手が世界を舞台に活躍すると、日本人として誇らしく感じるのもそれです。
ただし、自分たちの人格や能力、思想だけが優れていると考えて、他の集団を見下してしまうこともあるから注意が必要です。
また、アンコンシャス・バイアスが自分自身に向かうこともあります。
「自分はダメだ。うまく出来るわけがない。」など。
トップアスリートがよく発言する「自分にはまだ足りない」とは一体何が違うのでしょうか。
陸上競技指導者の原晋さんは「自分の位置を理解する」ことが大切だと言っております。
また、精神科医で心理学者のアルフレッド・アドラーも「出来ない自分を責めるより、今の自分を認める勇気が重要」という考えを残しております。つまり、出来ていないことだけでなく、達している点を見る視点も重要だということなのです。
新しい年、自分自身の様々なバイアスを意識して振り返り考えるのに良い時期かもしれませんね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。