ワーク・エンゲイジメントを高めるために必要なこと
2024年3月11日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
転職希望者が2023年に初めて1,000万人を超えたようです。就業者の6人に1人にあたり、人材不足や就業観の変化が背中を押しております。しかし、実際に転職した人は350万人にとどまっております。個人個人が転職をキャリアアップに繋げて、雇用が成長産業に移動するような好循環が求められております。
転職市場も活況です。処遇・待遇への不満や職場の人間関係、会社の将来性への不安、新しいことに挑戦したいなど、理由は人それぞれですが、転職希望者は5年前に比べて2割増えております。転職によって、収入増の機会も増えており、また人手不足のために、業種を超えて引き合いが強まっております。しかし、転職に踏み切れない転職迷子の存在も指摘されております。希望者の約9割弱が1年後も同じ場所にいることが分かっております。
このようなことから、会社任せのキャリアにはせずに、自分で切り開いていくという働き方や意識改革が行われているようです。
ワークライフバランスという考え方では、日本では働き方改革によって注目されるようになってきました。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が加速して、さらにその重要性が高まっております。
ワークライフバランスのあり方は、従業員個人の健康やワーク・エンゲイジメントだけでなく、パートナーや子どもの健康にも影響するようです。日本では夫婦のどちらか一方が働く世帯より共働き世帯の方が多いのです。だから、ワークライフバランスに注目する意義は大きいのです。今後は仕事をしながら親の介護をする従業員が増えると予想されます。介護と仕事の両立も、ワーク・エンゲイジメント対策では重要となります。
また、「休み方」の工夫も大切です。長時間労働は依然として問題になっており、「いかに働くか」だけでなく、「いかに休むか」も重視する必要があると思います。
最近は、仕事以外のオフの時間に行う疲労回復のための活動(リカバリー経験)について、研究成果が蓄積されております。リカバリー経験には様々な方法がありますが、特に重要なのが「心理的距離」です。
「心理的距離」は、仕事から物理的にも精神的にも離れている状態で、仕事のことや問題を考えない状態のことをいいます。
上手に仕事との心理的距離をとれれば、ストレスの症状が低減されて、ワーク・エンゲイジメントを高めれれるはずです。
当事業所「ねいろ」では、短時間正社員制度を構築しようと考えております。正職員は、必ずしもフルタイム勤務である必要はないのかもしれません。近年、フルタイム正職員と同等若しくはそれ以上の意欲や能力があるものの、長い時間は働けない人材が増えていると聞きます。短時間正社員制度とは、そうした人材を活用できる一つの雇用形態です。子育てだけでなく、親等の介護、自己啓発、ボランティア活動、心身の健康不全といった様々な事情によって、従来のフルタイム正社員としての働き方では十分に活躍できない時間に制約がある人たちのために、意欲や能力があるのに働けないといった方たちと一緒に事業を行えればと考えております。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。