集団によるメリットとデメリットとは
2024年3月8日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
集団や組織として活動をしていると、集団や組織自体が危機的状況を招いてしまう潜在的なリスクの心理学的特徴があります。そして、将来にわたって持続可能性が高く、安全に健康に活動していくことのできる組織を作っていくために重要な鍵を握る取り組みについて考えてみました。
では、集団で働くことによるメリットデメリットとは何なのでしょうか。
メリットとしては、先ずは個々バラバラに働くことよりも、みんなで協力することで一層大きな成果を上げることができます。さらに、役割を分担することで、効率的に仕事をすることができます。心理的なメリットとしては、組織や集団の一員としての自己概念(社会的アイデンティティ)を得て、所属している集団を持つことで孤独感や孤立する不安から解放されるということがあります。そして、共通の目標の達成に必要な協働や連携を通じて、責任感や団結心の情緒的連帯感を醸成して、心理的満足感を得ることができます。
しかし、逆にデメリットもあります。それは、個人のベストパフォーマンスが発揮されにくいということです。連携やコミュニケーションには時間がかかります。これをプロセス・ロスといいます。また、一緒に働く人たちがいることで責任感が拡散して、全力を尽くさないといったことが挙げられます。これを社会的手抜きといいます。あるいは、意図的に怠けるといったいわゆるフリーライディングをする人も現れます。
役割を分担することで、自分の責任を果たすことに過大な関心が集中したり、組織全体の利益のために個人の権利を我慢するという集団主義的傾向もデメリットとしてはあります。また、権力者の意向を忖度して、自己の主張を控えてしまうといった多元的無知状態を生みやすいとされております。
組織を形成していると、エラーやミスを誘導する集団過程で働く様々な心理現象といったものもあります。
よくあるのが、集団で話し合いを重ねていくと、一人ひとりで考えていたものよりもより極端な方向に決定がシフトしてしまう現象です。これを集団極性化といいます。(リスキーシフトとコーシャスシフト)また、グループシンクと呼ばれる集団浅慮というものもあります。これは、社会的権威のある人たちが集まって話し合いが進むと、みんなが同じような考えになってしまう(たとえが悪いですが。。。馬鹿げた愚かな考えに陥ってしまう)ということです。
組織の中でよく言われるのが、時間経過に伴う硬直化現象です。横の連携がとりにくく縦割り構造が強化されるサイロ化、現状に満足してしまって組織が昔からのことを続けて変化できないとったゆでガエル現象、前例や慣例への執着などといったことでしょうか。
令和6年度より、障がい福祉サービスが大きく変わります。改定がとてもあります。
当事業所「ねいろ」では、この変化に柔軟に対応して令和6年度からも地に足のついた事業展開を行っていきます。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。