肥満の指標となるBMIについて
2024年4月22日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
令和6年4月から障がい福祉サービスの報酬改定が行われ、当事業所「ねいろ」で実施しております生活介護事業についても大きな改定となりました。
本日はその一つをご紹介いたします。
食事提供についてです。
これは、令和6年3月31日までとなっておりましたが、 通所系サービスにおける食事提供加算について栄養面を評価しつつ経過措置が延長されました。【令和9年3月31日まで延長】
現行では収入が一定額以下の利用者に対して、事業原則として当該施設内の調理室を使用して、食事の提供を行った場合に所定単位数を加算するとなっておりましたが、見直し後、現行の要件に加え、①管理栄養士等が献立作成に関与または献立の確認を行い、②利用者ごとの摂食量の記録、③利用者ごとの体重の記録を行った場合に、所定単位数を加算するというようになりました。
肥満人口は過去30年間で子どもは4倍、成人は2倍以上と世界的に増加しております。2022年の推計では8人に1人が肥満とされております。世界肥満連合は各国で対策を講じなければ、2035年までに世界の人口の半数以上が肥満または過体重(BMI25以上)になると警告しております。
肥満の指標となるBMI(体格指数)は体重を身長の二乗で割って算出されます。世界保健機関はBMIが18.5未満を低体重、18.5以上25未満を普通体重、25以上30未満を過体重、30以上を肥満と定めております。
日本ではBMIが低いにも関わらず糖尿病などの発症率が高いため、日本肥満学会は25以上を肥満と独自に定めております。
日本人の近年の肥満割合は、男性30%、女性20%程度を推移しているとのことです。
ではなぜ肥満が良くないのでしょうか?それは、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心欠陥疾患、脳血管疾患、脂肪肝、月経異常、不妊、痛風、睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症、がん、認知症などの病気の危険因子とされているからです。
しかし、肥満は完全に悪いとは言えないところもあります。上記の病気ではBMIが高いほど死亡率が低く、BMIが低いほど死亡率が高いと言われております。
要は、肥満は病気にはなりやすいが、病気になった場合は肥満のほうが長生きするということらしいです。また、死亡率だけでなく心不全や脳卒中のリハビリではBMIが高い方が機能の回復が早いようです。
当事業所「ねいろ」では、4月から利用者の方の食事摂取量を記録して6か月に1度はBMIを測定するようにしております。そこでは、持病のない中年期までは積極的に肥満を予防・改善して、持病のある高齢期は減量よりもむしろ増量も含めた形で考える視点も大切だと思いました。
ただただ言われた通りにBMIを測って記録するだけでなく、日々の食事にも目を向けて適切な栄養と食事量を知り、適度な運動が習慣づけられればと思います。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。