子育て世代への仕事と育児の両立を取り組んでおります
2024年5月14日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
発達障がいを持つ人々の高い集中力や独創性などを個性と捉えて活躍を促す動きを「ニューダイバーシティ(脳の多様性)」と呼んでおります。これは今や世界で浸透しつつあることです。
日本で自閉症スペクトラム障がい(ASD)や注意欠陥・多動性障がい(ADHD)などの発達障がいを持つ人々の機会が限られていることによる経済損失は2兆3千億円に上るそうです。
皆さんが出来ることは、発達障がいなどの特性について理解して配慮していただければと私は思っております。例えば、一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなる「過集中」になってしまうことや気分が落ち込みやすい方も中にはいるかもしれません。そうした時に必要なことは「自分のペースでできること」だと思います。優しい目で優しい心で優しく見守ってあげることがとても大切なのです。
スモールステップで少しずつ少しずつ長い目で見てあげることが重要だと思います。
中には重要かつ緊急性のない仕事に絞って納期を設けないという配慮をしている企業もあります。1人に1プロジェクトを割り当てて、チームでなく、個人単位で働きやすくしているように環境を調整したりと、当事者が自分のペースで社内の要望とすり合わせながら課題を解決できるよう、やりがいを感じてもらえるようにすることが必要だと思います。
さて、皆さんは「小1の壁」という言葉を聞いたことがあると思います。これは進学を機に子どもの預け先がなくなることを指しております。諸外国では学童保育と連携する例もあって、取り組みの定着には担い手の確保や質の向上が求められております。
日本の法律では、育児・介護休業法で3歳未満の子どもを養育する従業員が申し出た場合、原則1日6時間の時短勤務とするように事業者側に義務付けられております。事業者の判断で取得期間を延ばすことも可能です。
厚生労働省が2022年度に民間企業を対象とした調査によると、時短勤務の対象者を3歳未満としている企業が55.5%、小学校就学前までとしている企業が21.9%となっております。よって、8割弱がこの「小1の壁」にぶつかっているのです。
当事業所「ねいろ」では、この春に就業規則を改定して、子育て世代の職員向けの時短勤務の導入を行いました。自治体などが届かない共働きの支援を私たちのような民間企業が担わなくてはならないと感じているためです。
当事業所「ねいろ」で実施していることは、「育児短時間勤務を行うために、小学校4学年の始期に達するまでの子を養育する職員は、申し出ることによって、所定労働時間について、事業所と本人が話し合いのうえで決定した6時間以下のシフトとすることができます」と就業規則の改正をしました。また、正職員が短時間職員への転換を希望した場合は、次のような要件がある場合は短時間職員に転換することができます。
1.子どもの養育のため
2.家族の介護のため
3.自己啓発のため
4.健康上の理由で、フルタイム勤務が難しい場合(国が定める治療と仕事の両立を図るものに定めるものを含む)
このように、私たちのような事業所の協力が子育てをするには必要なのです。当事業所「ねいろ」で従事している職員の方たちにとって働きやすい環境を整えていくことで、微力ですがサポート出来ればと思っております。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
カテゴリーcategory
事務長の独り言post blog
事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。