特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

強度行動障がいを有する方への支援体制の充実を図っています

2024年6月27日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

令和6年7月4日(木)に運営指導が行われるため、通常の支援などとは別に職員全員で確認作業を行っているところです。職員皆んながこうして手伝ってくれることに感謝です。
不安やネガティブな感情を体験するのは辛いことです。可能であれば、そのような感情を体験せずに毎日を楽しく過ごしていきたいものです。
しかし、こうした感情というのは人間が進化の過程で身につけた「自分を守るアラーム」の役割を果たしております。
例えば、うつという感情は、何か大切なものをなくしたかもしれないと伝えるアラームとも言えます。大切な人と衝突して気分が晴れないのは、その人との関係を失うかもしれないと考えるからであり、病気にかかって落ち込むのは、健康な自分を失う可能性があるからです。
不安という感情というのは、危険が迫っていることを伝えるアラームなのです。
今、まさに当事業所「ねいろ」が直面している運営指導の前に不安になるのは、失敗したり指摘されたり間違っていたりミスをしていたり。。。そんなネガティブなことを考えて良くないことが待っていると考えているからでしょう。
感情を通して自分たちの置かれている状況に瞬間的に目を向けるようにできています。それが心の自然治癒力と呼ばれるもののひとつです。でも、その瞬間的な判断が必ずしも正解とは言えないこともあります。その場合には心を追い込んでしまう可能性があるからです。
そういった時に、職員全員で話し合ったりと皆で考え、皆で取り組んでいければと思います。ほんの少しの工夫やみんなの知恵を集結すれば心の治癒力というものや不安、一人ひとりの負担も軽減されると信じております。

さて、当事業所「ねいろ」では令和6年5月より「強度行動障がい」の支援の充実を図り、さらなるサービスの向上を目指しております。
国は、強度行動障がいの特性を正しく理解して、根拠のある標準的な支援をチームで行うことを基本として、予防的な観点も含めて人材育成を進めていくことが重要としています。
特に、当事業所「ねいろ」で行っている生活介護では、日常的な支援体制の整備と支援や受け入れの拡充方策として安定的にこの支援が提供できるようにしていくと定めております。
私たちが行っていることは【支援】です。
これは、利用者の方を支え援けることです。人と人との間で支援をし、利用者の方の日常活動をサポートしております。
私たちは支援の専門家として、一人ひとりの利用者の方の気持ちに寄り添い、気力・体力などの面を気遣いながら体調をよく観察し、その上で強度行動障がいの知識や制度、障がいの特性を学び・自己研鑽して支援という技術を余すことなく提供していかなければならないのです。
利用者の方の情報を収集して、その情報を整理し分析して、目標を設定して計画を立てる。そして、支援の手順書を検討していきます。支援の手順書を作成したら、職員全員で共有化し、それをもとに支援の実践を行います。支援をしたことは常に記録に残し、そこから分析が行われ、支援の評価と振り返りが行われます。支援計画については、3か月に1度見直しが行われますのでこの振り返りや日々の記録が重要になってくるのです。
P(計画)
D(実践)
C(評価・確認)
A(改善)
よりよい支援の流れをつくるためには、このことが重要だと思います。

利用者の方にとって課題(本人が困っていることや本人が出来ることなどの強みも含む)となっている行動をよく理解して、その上で本人の特性を理解し、今おかれている環境と状況を鑑みて困難を軽減したり取り除き、本人ができることや強みを大いに発揮出来るような支援に取り組んでおります。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】