特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

仕事のやりがいとモチベーションを高めること

2024年9月24日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

当事業所「ねいろ」でも行っていること、それは【仕事と育児・介護の両立】の支援です。
例えば、親の介護が必要になったとき、働き方をどうするか。仕事を持つ私たちにとっては避けては通れない課題です。
当事業所「ねいろ」でも就業規則に定めている規程を記します。
育児・介護休業法の「介護休業」は通算93日まで、3回まで分割して取得することができます。親に介護が必要となるとき、地域包括支援センターやケアマネージャーなどと調整したりして、介護体制を構築するために必要な時間などを想定しています。
また、「介護休暇」は年5日、時間単位で取得することを認めております。介護が始まった後の手続きや面談などに充てるなど活用しやすいでしょう。
これは、長時間連続して休むのではなくて、必要なタイミングに細切れに休んで対応できるためのものだと思っております。
介護は誰がいつ直面してもおかしくない課題です。介護休業中に職場に迷惑をかけることに負い目を感じたり、復帰へのモチベーションが下がる人もいるかもしれません。そういった場合には、介護休業の目的や職員に事業所が期待していることをしっかりと話し合うことが大切だと思います。
当事業所「ねいろ」では、こうした相談にもしっかりと応じるようにしていきたいですね。

さて、当事業所「ねいろ」も少数精鋭ですが組織として事業運営を行っております。
働く人たちのモチベーションは日によって、人によって様々です。このモチベーションを上げる・高める方法には2つの方法があることが知られています。
1つは報酬やノルマといった外発的動機づけです。もう1つは働く人たちが持っているやりがいを認める内発的動機づけです。
ここで人の作業に対するモチベーションを調べた有名な実験をお伝えしましょう。
そこでは楽しいパズルを、AとBのグループに分けて行いました。Aにはパズルを解けたら報酬を与えると言って、Bには何も言いませんでした。その結果、Aはパズルを楽しめず諦めた人が多くみられました。Bでは皆、長時間パズルを楽しんだと言います。
これは報酬という外発的動機づけによって、もともとあった好奇心や楽しさ、やりがいという内発的動機が阻害されたからです。これをアンダーマイニング効果と呼んでおります。アンダーマイニング効果はノルマや締め切りといった形の外発的動機づけでも起こります。自己決定感が低下して、「やらされている」という気持ちが先行してしまうと長時間やる気を持続させることができなくなってしまいます。
これとは反対に、エンハンシング効果というものがあります。これは仕事にやりがいを持つ人に対して、その仕事ぶりを称賛するという形での言語的外発的動機づけを行うものです。この結果、モチベーションを高めることができるのです。
当事業所「ねいろ」でも、本人の自主性を認めて適正に評価し、アンダーマイニング効果に陥らないように配慮し仕事をしていかなければならないと感じております。
何より、自発性を持てるようにすることが本来の支援の姿だと思っております。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】