特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

信頼関係の構築について

2024年10月9日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

新型コロナウイルスによって、働き方というのが多様なものになりました。在宅勤務が浸透したりオンライン会議が浸透したりと職場に求められる機能というのが変化しました。
これからは、働くための効率的な機能に特化した空間・環境から誰もが伸び伸びと交流したり仕事・作業できる職場へと変化させていくことが重要になるのかもしれません。
例えば、精神障がいと感覚過敏のある方については、部屋の明るさを調節出来たり、発達障がいのある人が気分を落ち着かせられるように吸音効果の高い半個室を取り入れたりと、集中したいときや休みたいときなど、目的に応じて自分に合った環境を整えることが大切なのです。
今後の事業所移転の際の参考にしていきたいと思います。

さて、障がい児支援におけるこどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮の手引きによると、信頼関係の構築についての記載がありましたのでご紹介いたします。
こどもとの信頼関係を構築していくに当たっては、まずは何よりも「傾聴」することが重要です。
「傾聴」するに当たっては、こどもの存在そのものを認め、こどもが表出する感情や言動をしっかり受け止め、こどもを理解する必要があります。一見表出が非常に乏しいこどもであっても、こども一人一人の成育環境、性格、心身の状況、成長・発達の状況、特性等を踏まえ、そのこどもの感情や意思の表出方法に合わせ、こどもの表出することを傾聴します。たとえ、耳をふさぎたくなるような話であっても、職員はそのこどもの心情に想いを馳せながら傾聴し、一見実現不可能と考えられる意見でも「そう考えているんだ」といった受容の姿勢が必要です。
こどもの意見や気持ちを傾聴する際、職員は、こどもが安心して自分のペースで本音を話せるように、安全な場所を選定して、こどもから表出される意見を丁寧に確認しながら、こどもが不安な気持ちを軽減できるように、あるいは受け止められたと実感できるようにじっくりと傾聴する姿勢が大切なのです。
こどもと信頼関係を築くコミュニケーションの一例を記しますのでご一読いただければと思います。
・ 親しみをもって日常の挨拶を交わす。
・ こどもと目線を合わせて、表情を読み取りながらコミュニケーションをとる。
・ 何気ない会話や、眼差しなどの非言語コミュニケーションを通して「大切な存在である」というメッセージを伝え続ける。
・ 遊びを通して信頼関係が構築されることや、こどもが身体や表情を用いて意思を表出することにつながることを理解し、こどもと一緒に遊びを楽しむ。
・ 握手をする、肩に手をかけるなど、こどもの状態や年齢に応じたスキンシップをする。
・ 職員からの働きかけに応答してくれたら、喜んだり、感謝の気持ちを表現したりする。
・ こどもの困りごとについて、適切な援助を行い、一緒に問題の解決を図る。
・ 対人コミュニケーションの楽しさを感じられるよう、こどもの発言に同意したり、笑いやユーモアを交えながら笑顔で明るく関わったりするなど、肯定的な関わりを心がける。
・ 小さな訴えでもしっかり聞く姿勢を持つなど、こどもと向き合う・寄り添う姿勢や意思を表情と言動・行動で伝えていく。
・ こども自身が大変な状況にある時、辛い時などは周囲に助けを求めてよいことや、その場合どのように助けを求めればよいかを教える。
・ こどもの欲求、思いや願いを敏感に察知し、その時々の状況やこれまでの経緯を捉えながら、7時にはあるがままを温かく受け止め、共感し、また時には励ますなど、こどもと受容的・応答的に関わる。
・ 職員がこどもとの活動や生活を楽しむ。
・ こどもが表出する感情や言動のみを取り上げるのではなく、理由や背景を理解する。
・ こどもが意見を表明しても受け止められないと、「言っても仕方がない」となり、意見を表明すること自体を諦めてしまう可能性があるため、どんな些細なことでも、こどもが表明したものを可能な範囲で実現できるよう支援する。

色々なことがありますが、私は上記にありました「こどもと一緒に楽しむ」ことがとても大切だと思っております。当事業所「ねいろ」では利用者の方たちと一緒に楽しむことが出来ていますからね。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】