自分の特徴を知ること
2024年11月12日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
メイド・サーバント症候群というものがあります。
これは、誰かが考えたことを指示通りにやることで、メイド・サーバント的な支援とも言われております。もともとは、施設のスタッフはお世話をすることを仕事と思い何から何まで手助けをしてしまうというメイドさんや召使い的な状態を比喩した用語です。何から何まで手助けをしてしまうと、入所している方も支援してもらうことを期待してしまい受動的になってしまいます。また、支援するスタッフがメイド・サーバント的な支援に陥ってしまうと、仕事の結果に責任を持たないということも分かっております。例えば「結果が悪いのは指示をした方が悪い、自分は言われた通りにきちんとやったのだから」と考えてしまいます。さらに、支援を受ける側も決まったスケジュールに当てがわれてサービスの中、受動的で自己決定することもなく、興味や関心を失うなどの弊害が出ることも分かっております。
支援するスタッフがメイド・サーバント症候群(的支援)に陥らないためにも、定期的に自分の仕事を検証する機会が必要だと思います。また、支援者全員で楽しみながらご本人さんの希望することを具現化していくという目標を一緒に目指していきたいものですね。
さて、この世に生き残るものは、強いものでも賢いものでもなく、変化に対応できる生き物だという考え方をダーウィンは示しております。よって、環境の変化に上手に対応していくことが大切だという教えとして使われる機会が多いかと思います。しかし、そんなに都合よく環境に合わせて生物が変化して世代を超えて遺伝的に伝わっていくものなのかは疑問が残ります。
本来ならハンディキャップと考えられる身体的な特徴も、時には有利になる場合もあります。身体はもとより、こころもまた、自分の特徴を上手に使えると環境の変化に対応できるのかもしれません。
例えば、細かいことが気になる性格だと自分を縛って窮屈になりやすいですが、丁寧に勉強や仕事をするためにミスが減ったり、他人の言動が気になる性格だと、思うままに自由に行動するのは苦手ですが、人の気持ちに配慮しながら全体をまとめるのが得意だというように、自分の特徴を知りながら、環境に合わせてそれを活かし、自分らしい生き方をしていくことが大事だと思っております。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
カテゴリーcategory
事務長の独り言post blog
事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。