職場環境要件における生産性の向上について
2024年11月28日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
現首相である 石破 茂 氏は、高水準の賃上げの実現を求めております。2025年春季労使交渉(春闘)では物価高を上回る賃上げを行うことで、中小企業や地方への波及が課題となっていくでしょう。
首相が公約とする最低賃金は20年代に全国平均1,500円に引き上げることを目標の達成としております。しかし、現実は最低賃金の引き上げを急げば価格転嫁が出来ない中小企業・零細企業の人件費の負担が重くなります。成果を急ぎたい気持ちは分かりますが、私は雇用の7割を占める中小企業や地方にまで行き渡ることが何よりも重要だと思っております。
昨日、私は銀行さんから紹介されたあるセミナーに参加いたしました。ICTやDXなどたくさんの展示会もありまして、大変勉強になりました。
私が注目していたのはICTと防災関連のブースです。一通りお話を聞きながら詳しく丁寧に説明していただけたので前向きに導入していこうという気持ちになりました。
処遇改善加算を取得するための要件として、「職場環境等要件」があります。この中の一つに、こう書いてあります。
【生産性向上(業務改善及び働く環境改善)のための業務改善の取り組み】
具体的な取り組みについては、以下の7つがあります。
①現場の課題の見える化(課題の抽出、課題の構造化、業務時間調査の実施等)を実施している
②5S活動(業務管理の手法の1つ。整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとったもの)等の実践による職場環境の整備を行っている
③業務手順書の作成や、記録・報告様式の工夫等による情報共有や作業負担の軽減を行っている
④業務支援ソフト(記録、情報共有、請求業務転記が不要なもの)、情報端末(タブレット端末、スマートフォン端末等)の導入
⑤介護ロボット(見守り支援、移乗支援、移動支援、排せつ支援、入浴支援、介護業務支援等)またはインカム等の職員間の連絡帳背の迅速化に資するICT機器(ビジネスチャットツール含む)の導入
⑥業務内容の明確化と役割分担を行い、福祉・介護職員が支援に集中できる環境を整備。特に、間接業務(食事等の準備や片付け、清掃、ベッドメイク、ゴミ捨て等)がる場合は、いわゆる介護助手等の活用や外注等で担うなど、役割の見直しやシフトの組み換えを行う
⑦各種委員会の共同設置、各種指針・計画の共同策定、物品の共同購入等の事務処理部門の集約、共同で行うICTインフラの整備、人事管理システムや福利厚生システム等の共通化等、協働化を通じた職場環境の改善に向けた取り組みの実施
この中から3つを選んで実施していかなければなりません。
⑤の介護ロボット(見守り支援)の導入を検討していたところ、良さそうなものがありましたので早速問い合わせ等を行っていきたいと思っております。また、防災関連用品については、「蓄電機器」を導入しようと思っております。どの会社でも防災意識というのは高まっているようで、今回良さそうな機器は納期が2か月から3か月かかるようです。
来年度に向けて着々と準備して、生産性の向上と一人ひとりの負担軽減ができる取り組みを行っていき、当事業所「ねいろ」は来年度さらなる賃上げを実現していきたいですね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。