充実した時間の過ごし方・考え方
2025年2月17日
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
最近、つくづく思う・感じることがあります。
それは、時間があっと言う間に過ぎていくということです。大人になってからなのかは分かりませんが。。。昔は長く感じていた時間が大人になっていくにつれて、時間感覚が変わってきたように思います。
この1日の中でも時間が速い、遅いと感じる理由は何なのでしょうか。
体感時間を左右するものには以下のことが挙げられます。
1.代謝
体温が低いと代謝が下がっているために、体感時間がゆっくり進むといいます。
2.体験するイベントの数
体験するイベントの数が多いと、体感時間が長く感じます。ルーティンをこなすだけですと、体感時間は短く感じます。子どものころは初めての経験が多いために大人よりも体感時間が長くなる傾向があります。
3.刺激の総量
音や光、広さなどから受け取る刺激の量が多いと、体感時間は伸びると言われています。野外での活動や営業職の外回りをしている方は時間の経過を長く感じやすくなります。
4.感情
ドキドキするなど、感情の動きが大きいときは体感時間が長くなります。
このように、大人になると時間が速くなったように感じる現象は、古くから関心を集めてきました。科学的な法則とは考えられていませんが、フランスの心理学者が19世紀の提唱した「ジャネーの法則」があります。
この法則によると、時間の心理的長さは年齢に反比例すると説明されています。1歳の子どもが体験する1年を365日分だとすると、2歳の子どもではその半分、10歳でも10分の1に感じられるとしました。この法則で計算していけば、50歳の1年は7日程度、80歳を超えると、1年はわずか4日程度にしか感じないことになります。これは、全然違いますね。
また、時間には自分自身が長さを感じて判断する「心の時間」と、時計が刻む客観的な「時計の時間」の2種類があるようです。体内で感じる化学反応である代謝が活発なときは「心の時間」の進みが速くて「時計の時間」の進みは緩やかに感じるそうです。
現代社会では、私もそうですが時間に追われている感覚があります。そうである人も大多数いるのではないでしょうか。
脳の働きが促されるような体験は記憶に繋がりやすいと言われております。その時の体感時間は長くなるようで、新しい場所などに旅行に行ったり、何かしらの新しい勉強などをしたりすることや普段と違った道で行き帰り変更してみたりとか、1日の充実感が変わる可能性があります。
私たちが時間にゆとりを感じるためにできることは、日々の出来事を記録してみたり、代謝が活発な時間帯に作業を進めたり、初めてのことに挑戦する機会を増やしたりと、感じ方を伸ばす方法はあります。
1日が24時間では足りない、と思っている人も多いかと思います。「もう1週間が過ぎた」と私もいつも感じております。一方で、早く終わってほしいと思う仕事や会議などで時間を何度も確認してしまうなどの行為は時間の経過を遅く感じてしまう効果があるようですので注意が必要です。あえて時間を確認しないようにした方が良いと思います。
今は時間の過ごし方の質や満足度に重きを置く人が増えてきております。毎日の生活の中で、「充実した良い時間を過ごせた」と思えるようにしていきたいですね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。