特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

マルチタスクと生産性の向上との関係について

2025年4月28日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

当事業所「ねいろ」のお給料日は20日締めの当月25日支払いとなっております。よって、先週の25日(金)は4月のお給料日でした。毎年4月には昇給が行われてから初めてのお給料日となります。今年も全員のベースアップを図り、給与がUPできたことに大変うれしく思います。
お金は主に稼ぐ、使う、ためる、増やす、守るに分けられるといいます。この行動の選択に必要な情報が給与明細に盛り込まれているので必ず確認はしておきましょう。
特に社会保険というものは人生の危機が訪れた時に助けになる制度です。社会全体で支え合う仕組みになっているのです。国民皆保険と言われるように、健康保険は国民全員が加入しております。この健康保険により医療費は自己負担額3割で済み、入院などで1か月の医療費が高額になった時は高額療養費制度が使えます。また、厚生年金保険は、老後に受け取る年金のイメージが強いですが、障がいを負った時に受け取れる年金や、死亡した時に遺族が受け取れる年金もあります。さらに、若くても精神面で不調になる可能性は誰しもあります。精神疾患でも要件を満たせば障がい年金を受け取れるケースがあることも知っておきたいですね。
雇用保険には、失業時の給付や、育児・介護による休業時に給料の一定割合が支給される制度がありますが、受給には条件があります。例えば、失業等給付は離職日以前の2年間に被保険者期間が12か月以上なくてはならないなどがあります。
このように、社会保険料を負担することでどんな保障を受けられるのかを理解しておけば、必要なときに制度を活用することができます。

さて、ここに興味深いことがあります。一度に複数の作業を行うこと、つまりマルチタスクは、現代に対応する最も重要なスキルだと考える人もいます。そして、今や若い世代の方がマルチタスクに優れているとも信じられています。注目を常に引くSNSなどのメディアの中で育つと、そのような能力が自動的に身につくと考える向きさえあるのです。
マルチタスクを多くこなしていると主張する人は、マルチタスクが得意だとも主張する、という研究結果もあるくらいです。
こうした研究で聞き取り調査の対象になる人は、マルチタスクによって生産性が落ちているとは考えておらず、むしろ上がったと考えています。しかし、このような主張をする人の中に、そうではない人と比較してみずからをテストしている人はあまりいません。
しかしどうでしょう、ある実験の結果、マルチタスクをしていた人は生産性が向上しているように感じられていましたが、実際には生産性が大幅に低下していたのです。やり遂げた内容の量だけではなく質の面でも、マルチタスクをしていない群より大幅に劣る結果となったのです。特にメールを書きながら運転するなどの実験では、マルチタスクの欠点ははっきり現れたといいます。しかし、これらの研究でさらに分かったことは、作業の生産性と質が下がることよりも、マルチタスクをやればやるほど生産性がさらに下がるということでした。
普通はやればやるほど生産性が上がると思うので驚きですよね。
マルチタスクをしていると思っている時は、実際にはふたつ以上のことの間で注意を素早く切り替えています。これでは集中力を取り戻す瞬間が遅くなります。マルチタスクでは、疲れが溜まり、複数のタスクを扱う能力も下がってしまうらしいのです。

個人の能力の差によってキャパシティーのサイズが異なります。マルチタスクができる人と苦手な人に分かれているのかもしれませんが、自分のキャパシティーを把握して苦手だと思えば、優先順位をつけてやることを順番にやって、マルチタスクも気にならなければ、並行してやるということが良いのかもしれませんね。
まあ、偉人の聖徳太子は同時に10人の話を聞き分けたといいますからね。。。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】