特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

職員の心身の健康こそが事業所の要です

2025年9月25日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

総務省消防庁の調べによると
熱中症により5月1日~9月21日に全国で9万9,573人が緊急搬送されたとの連報値を公表しました。昨年を上回り、最多を更新しています。その中には65歳以上の高齢者が57.2%も占めております。今年は記録的な猛暑や梅雨明けも早く、その影響が出たのではと推測されます。当事業所「ねいろ」でもトイレにエアコンを設置したり、サーキュレーターを導入したりと熱中症対策に取り組んでおりました。今年の夏は本当に暑かったのだと感じております。ようやく暑さがピークを越したように感じますが、まだまだ暑い日が続きます。引き続き残暑対策を行い、快適で安全な事業所運営を心掛けていきたいと思っております。

さて、モチベーションを継続させるためには。。。
これには心理学上ではこうあります。お金や昇給などの外的要因だけを与えるだけだと、人は短期間は一生懸命に取り組みますが、しばらくするとほぼ確実に取り組み自体への関心・興味を失うと言います。読書においても、3冊読めば賞を与えるなどというと、ほとんどの人(子ども)は4冊目を手にしないそうです。ノルマを終えるとさっさと本を放り出すというのです。
同様のことは企業内でも当てはまると思います。
成果主義的なことがあっという間にすたれたのも、成果を上げれば昇給昇格を約束するなどといった発想が、働く人に持続的なモチベーションを与えることに失敗したからなのです。
ここに面白いことがあります。
フロー率という言葉です。
フローとはアメリカの心理学者のチクセントミハイ教授が提唱した概念だそうです。人が何かにものすごく集中して時間の経過や自己の存在まで忘れてしまうような心理状態を指す言葉です。
先日、世界陸上が行われていましたがアスリートが「ゾーンに入る」といったり、東洋哲学では「無我の境地」というものも似たような状態だそうです。人はフロー状態に入ると、スポーツや科学や技術で思いもかけない力を発揮することがあります。
それが仕事でも例外ではないといいます。
能力レベル(自分の強みや能力を自覚する度合い)が高い人はフローに入りやすいようで、突き抜けた創造性を発揮できる可能性が上昇するそうです。日々の仕事に関する調査では、喜びや楽しみを感じるか。。。人々の生活を良くすることに繋がっているか。。。多くの選択肢から選べるか。。。などの意識調査でも日本は世界138カ国中104位、33位、44位と低いのが現状です。
私たちの仕事は楽しいと思っております。それは当事業所「ねいろ」の職員も同じように感じてくれていると思っています。残念ながら、つらいだけの仕事から突き抜けたイノベーションは生まれないのが現実です。
これからは、働く喜びというのが事業所(会社)を変えるのかもしれません。それは、自分を殺してがむしゃらに働くのが美徳という昭和的な仕事観というのは今は通用しないことを物語っています。

それでは。

〒880-0022
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】