特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

社会モデルと個人モデル

2025年9月16日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

近年の人事・労務管理において重要視されていることは、従業員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)や多様性、インクルージョン(包摂性)、エンゲージメント(仕事への熱意)の向上でしょう。当事業所「ねいろ」で職員のエンゲージメントが高いことや多様性が進んでいることで業績や生産性が大きく向上する(した)のかは分かりませんが、より多様性のある企業の方がうまくいくと唱えられています。
WHO(世界保健機関)は、1980年にICIDH(国際障がい分類)において、社会的な視点を取り入れております。その改定版であるICF(国際生活機能分類)にはこうあります。
ICFは、機能障がいの有無に関わらずすべての人の健康状態に関する分類である。ある人の健康状態は、生活機能と相互的な影響があり、生活機能は、環境因子や個人因子と相互的な影響がある。生活機能は、心身機能・身体機能、活動、参加からなり、これらも双方向的に影響を及ぼし合い、その問題が障がいとしてあらわれると捉えられています。障がい者権利条約には、「機能障がいを有する者とこれらの者に対する態度及び環境による障壁との間の相互作用」によって障がいが生じることを示しています。
このことから、何を障がいと捉えるのか。。。
このことは決まっていないように感じます。しかし、どのように障がい特性が決まるのかといえば、社会において人と人の関係性においてなのかもしれません。
私たちが大切にしなければならないのは、決めつけをしないということだと思います。障がいには決めつけが起こりやすいものです。障がいのある人の思いについても、私たちは同じように一方的に決めつけてしまいやすいのです。だからこそ、その人自身の声をしっかりと聴き、理解しようとすることをこれまで以上に十分にしていかなければならないと思います。

それでは。

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宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】