Eriksonのライフサイクル論
2023年5月22日
皆さん
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
先日、とても嬉しいことがありました。
親身にしている人が無事に出産を終えたとのことです。
写真を見せて頂いた限り、母子ともに健康だと思っております。
よく頑張りましたね。そして、これからが楽しみですね。
良かったです。心から嬉しく思います。
おめでとう!また落ち着いたら、お子さんの顔見せてくださいね。
人は生涯、さまざまな他人(他者)との関係性のなかで生きて、発達していきます。
アタッチメントという言葉があります。これは、個人がある危機的状況に接したり、、そうした危機を予知して、不安や恐れなどのネガティブな感情が生まれたときに、特定の他者への近接(くっつき)を通して安心感や安全を回復・維持しようとする心理的行動の傾向のことです。
ある実験では、針金でできたお母さんサルとぬいぐるみでできたお母さんサルのどちらに子ザルが懐くかという行動を観察した結果、子ザルは布製のお母さんサルと過ごす時間が長かったことが示されております。これは何かというと、身体接触による「接触の快」が愛着を形成すると考えられていることを示しています。
生きているものの温かみには「快」楽や安心感があるのでしょうかね。
さて、Eriksonのライフサイクル論では、人生を8つの発達段階に区分しております。
1,乳児期
授乳を始め、養育者から世話を受けるなかで、自他への基本的信頼感を形成する時期。アタッチメントを通して、自己と社会性発達の土台を形成する時期。
2.幼児期前期
排泄などの身近自立の必要に迫られるなか、自律性の感覚を身につける時期。自己意識、自己評価などが生じ始める時期。
3.幼児期後期
言語や認知機能の発達が著しく進み、他者と協調しながら、好奇心に従っていかに外界を探索しうるか、積極性が課題となる時期。
4.児童期
心身発達が一旦は安定するなか、学業などの社会的に価値づけされたものに、いかに高い動機づけをもって取り組むか、そこでの勤勉性が課題となる時期。また、周りからの社会的承認に敏感になる時期。
5.思春期・青年期
自己同一性をいかに確立するか、実生活で言えばライフスタイルに関わる自己決定をいかに首尾よく行っていくかが課題となる時期。
6.成人期前期
自己同一性を基盤として、いかに異性との間に成熟した信頼関係を築くか、そこでの親密性が課題となる時期。
7.成人期後期
自分の子どもあるいは自分よりも年下の世代をいかに育むか、そこでの生成継承性(世代性)が課題となる時期。
8.老年期
自分の人生を正負両面をあわせて、いかに整合的に振り返るか、そこでの自我統合が課題となる時期。
この各時期の課題に、いかに健全な心身発達の準備状態を作るかが大切かと思います。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生活介護事業所 ねいろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。