特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

災害時やパンデミックに備えての薬の備蓄の仕方

2024年1月17日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。

今年は1月1日から能登半島地震が起きて、大きな被害が生じております。大規模災害やパンデミックではすぐに医療機関を受診出来ないことが考えられます。
そういった時のために、薬の管理など皆さんはしていますでしょうか?
救急箱というのはすぐに医療機関を受診できないときや災害時のための昔からの知恵のようです。
では、どのような薬を備蓄しておけばよいのでしょうか。ある専門家の方が言うには、総合感冒薬、解熱鎮痛薬、胃腸薬、便秘薬だそうです。さらに、避難所などでは炭水化物中心の食事になりやすく、栄養バランスのよい食事をとれるまでに時間がかかり、不調の原因にもなるので、総合ビタミン剤なども常備しておくと良いとのことです。また、外用薬として湿布薬、目薬、かゆみやかぶれ止め、抗菌の塗り薬などを備えておけばよいのではないでしょうか。
さらに、常備薬の保管方法についてなんですが、これは薬をバラバラに置かずに置き場所を皆が分かるようにしておくということです。外箱と添付文書ごと保管すれば、使用期限や用法、用量、禁忌などがいつでも確認できますからね。
一方、基礎疾患があり、日頃から処方薬を服用している場合は注意が必要です。東日本大震災では、製薬会社が被災して薬の製造が止まったことがありました。また、嘔吐や下痢で食事がとれずに脱水状態の時には、高血圧症などの治療薬である降圧薬や利尿薬などを飲むと、血圧が下がりすぎて、急性腎不全などを招くことがあるので注意が必要です。
基礎疾患のある方はあらかじめ、かかりつけ医などに相談しておくと良いかと思います。
下記に備えておきたい薬や管理、注意点をまとめます。
【備えておきたい市販薬やサプリメント】
①総合感冒薬 : 前立腺肥大のある人は抗ヒスタミン薬など抗コリン作用のある成分が入っていないもの
②解熱鎮痛薬 : 子供は子供用、腎疾患、アスピリン喘息などの人はアセトアミノフェン
③胃腸薬   : 普段飲み慣れたもの、総合胃冒薬
④便秘薬   : 普段飲み慣れたもの、浣腸タイプ
⑤経口補水液
⑥湿布薬   : 冷湿布
⑦目薬    : 1回ごとに小分けにされた涙成分のもの
⑧かゆみ・かぶれ止め : ステロイド軟膏など
⑨ハンドクリームなど保湿クリーム
⑩ガーゼ・包帯
⑪体温計
⑫携帯用回路、冷却バック
【常備薬の保管・管理のポイント】
①皆が分かる、子どもの手の届かない、冷暗所にひとまとめにする
②年に1回の在庫チェックを
③薬は外箱と添付文書ごと保管して、使用期限や用法容量、禁忌などが分かるようにしておく
【基礎疾患がある人の薬の備えと注意点】
①手元の薬が無くならないようにいつも飲んでいる薬がなくなる1週間前には受診
②外出時は3~7日分の薬を持ち歩く
③お薬手帳には日頃飲んでいる市販薬やサプリメントの情報も書き込んで持ち歩く
④嘔吐や下痢で食事が摂れないときの常用薬の服用や中止の仕方についてかかりつけ医に相談しておく
⑤服用しない方が良い市販薬について相談しておく

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
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生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】