誠実義務を果たすために忘れてはいけないこと
2024年1月18日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 ねいろ 」の なかにし です。
社会福祉士及び介護福祉士法第44条の2に規定されている社会福祉士の義務として、「その担当する者が個人の尊厳を保持して、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない」とあります。
また、支援などのソーシャルワークの実践的価値にはこうあります。「利用者主体」です。この利用者主体とは、利用者の方を支援発展の中心にすえて、利用者の方の「参加と協働」の中で、課題解決にあたることが求められております。つまり、利用者の方の考えや思いを確認しないで支援者主体で物事を決めていくというパターナリズムは誠実な対応とはいえないということです。
私が常日頃から大切にしていること、忘れないようにしていることは次のことです。
①エンパワメント
エンパワメントとは、アメリカの公民権運動や女性解放運動に代表される社会運動を基盤に発達した概念です。抑圧された個人や集団がパワーを獲得して、自己の価値と権利を回復していくことを意味します。支援においては、エンパワメントアプローチというものがあります。これは、利用者の方が生活の主体として、自己決定能力やその他の潜在的な力を発揮するためのあらゆる支援が含まれます。
②レジリエンス
レジリエンスとは、回復力や復元力を指します。精神医学や心理学では強烈なストレスや困難な状況に耐えて、負けない心「心のしなやかさ」という意味でも用いられます。人は逆境に陥ったときや災害に遭遇した場合でも、やがて立ち直る能力を本来的に有しているとされており、実際の支援でもストレングスモデルの視点として重要な観点です。
③ストレングス
ストレングスとは、その人に備わっている特性、技能、能力、環境、関心、願望、希望などを指します。利用者の方の病理や欠陥に焦点を当てるのではなく、個人や環境がもつ強みを活用して望ましい変化を促すということです。
こういったことは、当たり前のように感じますが。。。忘れてはいけないことですよね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿【公認心理師】【社会福祉士】
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公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。