【福祉サービス業界】年代別の就労継続の要因とは
2024年4月10日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
日本が直面している重要な問題の一つに、労働人口(15歳~64歳)の減少があります。内閣府によると、労働人口は2050年頃には29.2%減少して、5,275万人になると予想されております。
私たち障がい福祉サービスの業界も人員不足感はとても感じております。独立行政法人医療福祉機械(WAMNET)では、居宅系施設の55.0%が「人員が不足している」と回答しています。居宅系施設の夜勤ができる生活支援員が不足しているらしく、また平均勤続年数は6年以上9年未満が最も多くなっている状況なのです。
福祉の仕事そのものには満足しているのですが、経済的な地位と保障があれば、転職せずに福祉施設で働きたいと考えているということが言われております。
私たち生活支援員は、施設において障がい者の日常生活上の支援や身体機能・生活能力の向上に向けた支援・日中活動支援・相談を行っております。各年代によっては就労継続の要因は様々ですが、20代・30代では「自己成長の実感」といった個人に関することを感じており、40代・50代は「風通しの良い組織づくりの参加」とったチームを作り上げる組織に関すること、60歳代では、自身の体力や仕事量を考えた上での利用者の方との向き合い方を考えた「業務を遂行する体力的な配慮」ということが挙げられております。
このことから分かることは、20歳代・30歳代の方たちには利用者の方との関係ができるまでの間に心理的な支えを必要としており、その後の自己成長を実感してもらえるかが就労継続をするか決まるのだと思います。40歳代・50歳代の方たちについては、ボトムアップ等の意見を受け入れられるような風通しの良い組織を作ることや部下が成長して、チームで情報を共有し、関係づくりに中心的な役割を持ってもらうことが就労継続に影響を与えるのだと思います。そして、60歳代の方です。この方たちは行動障がい者の方たちを支援したりする場合には体力も必要ですので、そのような時には周りからの配慮が必要となります。体力的に行動障がいのある利用者の方の支援が難しくなった世代の職員には、直接支援とサービス管理責任者などの間接業務を組み合わせることで、体力的な配慮ができます。その上で本来自らが行いたいと考えていた支援のプロとしての考えや利用者の方たちと関わることがやりがいだと感じてもらえるようにしていく必要があると思います。
まとめますと、
・20歳代・30歳代 自己成長の実感
・40歳代・50歳代 風通しの良い組織づくりの参加
・60歳代 業務を遂行する体力的な配慮
このようなことから分かるのは、心理的な支えとなる他者の存在です。この心理的な支えとなる他者とは、20歳代・30歳代が自己成長の実感を得るまでの上司・同僚からのフォローなのです。40歳代・50歳代には直接支援以外の後輩の育成や風通しの良い組織づくりにおける、情報共有や成功体験を共有できる他者のことです。60歳代には、体力的な配慮を考えフォローしあえる人的な環境づくりというものが必要なのです。
当事業所「ねいろ」では処遇改善において取り組むべき事項として以下のことを令和6年度は実践します。
・経営理念や支援方針・人材育成方針を定めて明確化します
・他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築を行います
・働きながら介護福祉士等の取得を目指す職員に対する会社からの支援や援助・補助、より専門性の高い支援技術を取得しようとする職員に対する各種の研修(喀痰吸引研修、強度行動障がい者養成研修、サービス管理責任者研究、中堅職員に対するマネジメント研修の受講)の支援を実施します
・子育てや家族等の介護等と仕事の両立を目指すための休業制度等の充実を図ります
・職員の事情等の状況に応じた勤務シフトや短時間正職員制度の導入、職員の希望に即した非正規職員から正規職員への転換の制度の整備をしております
・タブレット端末やインカム等のICT活用や見守り機器等の介護ロボットやセンサー等の導入による業務量の削減を行います
当事業所「ねいろ」では職員を募集しております。
資質の向上やキャリアアップに向けた支援もしており、また両立支援・多様な働き方の推進もしていきます。何より、やりがい・働きがいのある職場作りを通して、支援を行っていきます。
そんな当事業所「ねいろ」で一緒に働いてみませんか?
是非ともお問い合わせお待ちしております。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。