特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

事業所としての責務、パーパス経営

2024年8月15日

こんにちは。

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

お盆期間ですね。
当事業所「ねいろ」は本日も開所しております。
年間約160万人が亡くなる多死社会を迎えている日本。核家族が増えて、お墓は家から個人へシフトが進んでいるようです。
永代供養というものがあります。
これは、遺族に代わってお寺や霊園が故人の遺骨を預かって長く供養することをいいます。樹木葬や納骨堂、合葬型のお墓なども永代供養の一種ともいえます。
ご先祖さまへのお墓参り。。。皆さん行っていますか。

さて、障がい者が働きながら技術や知識を身につける就労事業所が今年3月から7月に全国で329カ所閉鎖されたようです。働いていた利用者のうち少なくとも5千人が解雇や退職となっております。
A型事業所の大量解雇というのは今回が初めてではないようです。以前は国の報酬や助成金で利益を上げられる構造だったようですが、営利目的の事業者が次々に参入したために悪質な事業者を排除するため、厚生労働省が2017年に報酬の支給要件を厳格化しました。しかし、その後も質の低いA型は残り、厚生労働省は経営改善計画を提出させるなどの措置を行ってきました。
ただし、状況はあまり変わらなかったようです。
今年の報酬改定では事業の収益で利用者の賃金を支払えていない場合は、報酬が大幅に引き下げられております。経営が成り立たなくなった事業所は閉鎖に追い込まれております。
障がい者総合支援法ではこのように定めております。
障がい福祉の事業者に対して、閉鎖の際は利用者がサービスを継続的に受けられるように調整することを責務と定めております。A型は他の障がい福祉サービスと違い、利用者が運営事業者と直接雇用契約を結ぶものです。さらに、行政の所轄も福祉と労働にまたがるため、解雇された人はハローワークに行くことが多いようで、利用者側の話というのは管轄する自治体に入りにくいのが現状です。

企業の存在意義を軸にした経営を行う「パーパス経営」が注目されております。しかし、企業の不正や不祥事というのは後を絶ちません。
パーパスとは企業の志であって、志は誠実であるべきものです。
先ずは企業側がしっかりとパーパスを職員ならびに関係者に伝え、それを理解してもらえるようにすることが大切かと思います。パーパスと従業員の価値観を重ねる努力は経営側の責務であります。
人生の中で働く時間は長いのです。この長い時間を職員自身の価値観に沿って過ごすことは、自分自身の人生の充実を意味します。
利用者の方たち、職員、関係者の多様性を尊重しつつ、当事業所「ねいろ」のパーパスが浸透すればと思います。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】