特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

ハラスメント対策の強化

2024年11月20日

こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

来月の12月に行われる「ハラスメント」の研修会。
今やハラスメントとは個人ではなく、組織として対応すべき問題だと思います。ハラスメント防止は必要不可欠なものなのです。
当事業所「ねいろ」においても、職場のパワーハラスメントとは何か、現状を知り、職員全員がお互いに尊重し合い、パワーハラスメントを起こさせない風通しの良い働きやすい職場を作っているつもりです。また、ハラスメントを行った際、行為者として生じる責任を理解し、職場におけるパワーハラスメントをなくすためには、どうすればよいのかを学ぶ研修会などを行っております。職場におけるパワーハラスメントが起きた際の対応を学ぶ機会も今後もっと必要になってくるでしょう。
「マイクロアグレッション」
これは、一般的なハラスメントとは異なり、見えにくい差別的な言動を指します。直訳すると「小さな攻撃」ですが、個人と個人の間の小さな関係性に着目した概念として捉えられます。日常の会話の中で生じ潜む「見下し」や「否定」のニュアンスというものが人権を侵害する深刻な問題になることもあるのです。
このマイクロアグレッションの土台にあるのは、無意識の偏見やアンコンシャスバイアスだと言います。特定の集団や属性の人に対する偏見や差別的な価値観がふとした言葉や態度に現れて、マイクロアグレッションとなるのです。
マイクロアグレッションは日々の何気ない会話や振る舞いに混ざり込んでいるために可視化されにくいのが特徴的です。
捉えにくい冷遇や、軽蔑的な視線、身振りや会話のトーンなども含まれるでしょう。
このマイクロアグレッションを受けた人は、不安やストレスで心身に不調をきたすばかりか、キャリア形成にも悪影響を受ける恐れがあります。このようなことは、結果的に職場の生産性が低下して企業の損失になってしまうことをよく理解しておかなければなりません。
今や年齢や性別、性的指向・性自認、国籍、疾病や障がいの有無など、同じ職場で一緒に働く人たちの属性というのは多様化しています。

私たちが気を付けること。
それは、自らの言動が偏見や差別を含んでおり、相手の心にダメージを与えている可能性に気づくこと。そして、自分も加害者になり得ることを常に頭に入れておくこと。また、現場に居合わせた場合には、見て見ぬふりや沈黙、笑いや同調的な発言で受け流したりせずに、この差別的な言動をしっかりと指摘できるような雰囲気を作ることが大事かと思います。
「アサーティブコミュニケーション」
これは自分の意見を一方的に、強引に押し付けることではなくて相手の話を聞いてその気持ちを尊重しながらも、自らの考えや要求を明確に伝えられるようなコミュニケーションのことをいいます。
肯定的で前向きな表現を心掛けて「私はこう思います」など自分を主語とした話し方を皆で受け止めることが大切なのです。時に「ちゃんと」とか「しっかりと」など曖昧で強制的な表現をしてしまいがちですが、分かりやすい言葉で伝えるように心掛けたいものですね。

社会が多様性と包摂性のある社会の実現を求めている中、差別的な言動というのは、たとえ些細なことであっても許すことはできないのです。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】