変化して発展していくこと
2024年11月19日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
幸福感の捉え方というものは、高齢者と若者の間では違いがあるというのです。高齢者は日常的な経験を幸福感と関連付けますが、若者が結びつけるのは非日常的な体験みたいです。
高齢者は穏やかさに、若者はワクワクするようなことに幸福を感じているのですね。
高齢になると、エイジング(加齢)が影響を及ぼすものが増えてきます。人間の記憶には情報を長期的に保持する「長期記憶」と、取得した情報や長期記憶から想起した情報を用いながら思考する「作業記憶」があります。両方とも加齢で低下して、同時に処理できる情報量は減り、多くのことをしながらの取捨選択をすることが難しくなると言われております。また、高齢化によって顕著になるのが、感情的な情報をベースにした意思決定です。感情的に意味のあるゴールを設定して、感情状態のバランスや後悔の回避、満足の最大化を重視するようになります。さらに、ポジティブ感情の変化に焦点を当てて、ネガティブな刺激や情報を避ける傾向も見られるようになるそうです。
私たちも、利用者の方も、そして社会では高齢化が急速に進行する中で、福祉サービスの分野でもこのような影響を考えていかなけばならないと思う今日この頃です。
さて、私たち【生活介護事業】でのサービス提供時、支援員としての基本姿勢というものがあります。
先ずは、エンパワメントの視点です。
支援を必要とする方たちは、それぞれ違ったハンディによる困難を抱えていることもあります。基本的にはそのサービスを主体的に利用しながら、問題解決できる能力というものを有していることを理解しておかなければならないと思います。
また、福祉サービスの提供では、利用者の方に代わって課題を解決するのではなく、提供できる制度やその他の社会資源を活用・リファーしながら、利用者の方がそれらを主体的に活用して課題解決に取り組めるように支援することが大切です。
何より、利用者の方たち一人ひとりの考え方や価値観、特性やその程度、年齢、家族の状況等の違いから利用者の方たちのニーズには個別性があって、多くの要因によって影響を受けているという点で多様性があることを十分に理解しておくことが重要だと思います。
利用者の方たちのニーズというのは固定的なものではなく、利用者の方たちの状態の変化や成長発達等、多様な要因の影響を受けて、継続的に変化して発展するものです。
よって、私たち支援職も変化し発展していかなければならないです。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。