将来世代へツケを先送りにしないこと
2024年11月26日
こんにちは。
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
世界幸福度ランキングというものがあり、そのなかでは日本は51位だといいます。
この世界幸福度ランキングにおいて、第2位の国デンマーク。この国は障がいがある人も、ない人と同じように社会で暮らしていけるようにしようとする考え方「ノーマライゼーション」の発祥国でもあります。その発祥国であるデンマークに、障がい者と健常者が共に学ぶ寄宿生の学校があります。デンマーク国内でも先進的な学校として注目され、インクルーシブ教育(包括的)の先駆けて行われています。
デンマークは1970年代に障がいのある子どもとない子どもが同じ場所で学ぶ「統合型教育」に移行しました。しかし、障がいのある子どもが挫折感を味わうなどをしたために分離型教育として回帰した時期もありました。
重い障がいのある人の場合、年齢が上がるにつれて共に学ぶことは難しくなることがあります。現在は一人ひとりのニーズに応じた在り方を模索しており、個人個人に合わせた支援がしやすいようになっております。
誰しもが同じ可能性を持ち、小さな成功を積み上げて自信を持ち尊厳を培い、より良い人生を選べるようにすることが大切です。
学びなおしの機会も含めた選択肢の多さと柔軟性は、変化の激しい今後の社会で参考にする価値があると思います。
近年、インフレに対しての賃上げが追い付かないために若年層の生活が非常に苦しくなっている現状をよく耳にするようになりました。減税を行ったりバラマキとも見えることを行ったりと。。。現在の若者世代がこのまま逃げ切ったとしても、このツケは、子どもたちやその先の将来の世代に回っていくでしょう。
限りある財源を無視して今いる世代の手取り額を増やしたりしていけば、財源は枯渇していくのは目に見えて分かるはずです。
米哲学者のサミュエル・シェフラーは、自分の死後すぐに隕石の衝突で地球が消滅すると事前に分かってしまったら、私たちは人生に価値を感じられなくなるだろう、と思考実験で指摘しました。日々の生活を楽しめるのは、過去から無限の将来へと続く人類の営みという大きな文脈の中に、私たちの人生が位置づけられているからだといいます。
将来の世代が一定の経済的生活レベルを享受し続けていけるように、私たちは今、そしてこれから意味のある行動をとり現在の私たちの幸福というものを考えていかなければならないと思っております。
デンマークは世界幸福度ランキング2位ですが、社会保障費などの国民負担率というのは世界第3位なのです。意味のある・価値のある税金の使い方というのも大切なのではないでしょうかね。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
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事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。