メンタルヘルスの対策について
2025年2月19日
宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。
最近では、働く人のストレスやメンタル不調が増加して、会社にとってはメンタルヘルスの対策は重要な課題の一つとなっております。このメンタル不調による休職や離職が増加すれば、企業にとっては生産性の低下やサービスの質の低下、職場環境の悪化を招いてしまい、事業経営に大きな影響を及ぼすことになります。
一方、メンタルヘルス対策をしっかりとしていると、心理的安全性の高い職場となり、職員・従業員のエンゲージメントの向上や組織の活性化にもつながります。
以下、組織としてのメンタルヘルス対策には3つの段階があることを踏まえて、簡単に記します。
1.一次予防
メンタル不調を防ぐ環境づくりとして、健康的な職場環境の整備をして、組織風土としてのメンタルヘルス対策を定着させ、労働衛生管理体制の徹底を行うなどがあります。
2.二次予防
異変に気づき、適切な対応をとることとして、ストレスチェックの適切な活用とフォローアップを行い、管理職の役割としてラインケアを行い、相談窓口を活用しやすくする工夫を施すことが必要となります。
3.三次予防
休職者・復職者の支援として、メンタル不調で休職した職員・従業員の職場復帰プログラムを実施したり、復職後のフォローアップ体制を構築したり、再発を防ぐための働き方の見直しと支援を実施することが考えられます。
メンタルヘルス対策の第一段階は、不調を未然に防ぐ一次予防だと言われております。これには、長時間労働の是正やハラスメントの防止といった健康的な職場環境の整備が不可欠なのです。さらに、管理職や経営層の方たちもメンタルヘルス対策の重要性を理解して、組織全体で取り組むという姿勢が求められます。
二次予防である、異変に気づき、適切な対応をすることとしては、メンタル不調の兆候を見逃さずに、早期に対応することで深刻化を防ぐことができます。例えば、ストレスチェック制度を適切に活用して、その結果を分析しフォローアップに繋げる。そうすれば、組織全体のリスクを把握できるようになり、必要な支援を提供できます。管理職の方たちがラインケアを担えれば、部下や同僚の変化に気づき、声掛けを行うことで、早期の相談につながる場合もあります。
メンタル不調による休職者の円滑な復職と再発の防止である三次予防については、計画的な支援が不可欠です。当事業所「ねいろ」では対象となる職員がおらず、実施したことはありませんが。。。復職プログラムなどを活用して段階的に職場復帰を進めることで、負担を軽減しながら業務へスモールステップで実施していきます。復職後のフォローアップ体制を整えて、必要に応じた配置転換や勤務調整などを行うことで、再発防止に繋がるのです。
働き方の見直しや支援策を講じることで、個々の状況に応じた柔軟な対応を行うことが重要だと思います。
これからの事業経営に必要なこと、それは健康経営や人的資本経営を実践して、それを一人ひとりが実感できるようにし、それによって業績が向上するという正の流れを循環することだと改めて感じている今日この頃です。
ご参考までに。
それでは。
宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】
カテゴリーcategory
事務長の独り言post blog
事務長プロフィール
公認心理師、社会福祉士を保有する事務長です。