特定非営利活動法人Re・Life

事務長の独り言blog

福祉人材の人材確保、復職促進のために

2025年4月16日

宮崎市大橋にあります「 生活介護事業所 」ねいろ の なかにし です。

当事業所「ねいろ」では、キャリア段位制度を導入しております。
これは何かと申しますと、国家資格の資格取得や任意資格・研修、実務(OJT)を通じて「わかる(知識)」を評価しながら、「できる(実務的スキル)」の能力評価を重点的に実施するものです。
評価の仕組みは、レベル1からレベル4まであります。例えば、レベル1では、強度行動障がい養成者(基礎)研修修了者、虐待防止担当者研修受講者、社会福祉事業等従事者研修(初任者)の知識を有し、基礎支援技術の評価(状況の変化に応じた対応を除く)をできる(実務的レベル)としています。また、基本支援技術の評価、利用者視点での評価、リーダーシップ、自己啓発などの項目から細分化してレベル1からレベル4までの項目を評価していきます。
当事業所「ねいろ」がこのキャリア段位制度を導入することのメリットとして、以下のことだと思っております。
1.現場で何ができるかを証明できます
入浴・排せつ、食事などの支援技術、利用者・家族とのコミュニケーション、感染症・事故への対応の実務的スキルなどの支援現場を通じて評価ができます。
2.スキル・やりがいの向上、処遇改善の材料につながります
キャリア段位の取得を目標に、出来ていないことを認識して現場で取り組むことで、スキル・やりがいの向上につながります。
3.一時離職などのデメリットを軽減できます
キャリア段位の制度化によって、一時離職(出産・子育て)からの復帰や転職のデメリットを軽減できます。
事業所としても、OJTを通じて職員の能力を向上させることができ、さらに、OJTの積極的な推進を通じて、職員の能力向上が図れると思っております。
このように、当事業所「ねいろ」としての【キャリアラダー】を示す一つの指標となればと思い、今年度から導入しております。

東京都はキャリアアップの仕組みや研修制度を充実させている福祉事業所の認定制度を設けております。東京都による復帰支援では優良事業所への紹介に力を入れることで、職員の処遇改善や就職後のミスマッチも防ぐことが出来ているとのことです。
介護・福祉人材の確保は全国的な課題となっており、在留資格「特定技能」の活用など外国人の受け入れも進んでいます。今後は人材紹介費用の補助や国家資格の取得支援など幅広い人材確保策を国や宮崎県が講じてくれればと思っております。現在は福祉分野で働いていない潜在的な人材や有資格者の復職を後押しする支援策や業界の待遇改善などを通じて、資格や経験がある即戦力が活躍できる仕組みの整備もより重要となってくると感じております。

それでは。

宮崎県宮崎市大橋二丁目167番地
特定非営利活動法人Re・Life
生 活 介 護 事 業 所 ね い ろ
事務長 中西 茂寿
【公認心理師】【社会福祉士】【精神保健福祉士】